安全に食べることに問題がない(包装の破損や印字ミスなど、食品自体には問題がないミス等)食料品を寄贈し、それを食料品を必要としている世帯や団体等に提供する活動のことです。

 

一般的には「必要なところに食べ物が届けられる活動」ということで、多くの場合は「貧困対策」としての活動というイメージが定着しています。しかし、この活動が推進されることで「環境問題」の解決にもつながるという側面はあまり知られていません。

 

フードバンクに寄贈されるような食料品の多くは、一般的には「廃棄」されています。つまり、食べることに問題がないのに捨てられているのです。廃棄するということは、さまざまなコストがかかります。企業側にとっては産業廃棄物の処理費用がかかりますし、これを燃焼して処分するためには温室効果ガスの排出が懸念されます。

 

フードバンクによって、食べることに問題がない食料品がそれを必要とする世帯・団体に届けられることによって、食料品を無駄に廃棄する量を減らすことにつながるのです。自治体や企業、さまざまな団体が主体となってフードバンクの活動が推進されることで、貧困問題・食糧問題だけでなく、環境問題にも良い影響を及ぼすことになります。