TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

窓、外壁の「雨だれ」などの汚れ対策。効果的な掃除方法とは
2021.08.04 お掃除コラム

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家の外壁の清掃といえば、ややなじみがなく、高所での作業も付きものです。プロにお願いするものとのイメージがあるかもしれません。しかし、素材や汚れ具合にもよりますが、家庭用高圧洗浄機やブラシ、ハウスポールなどホームセンターで簡単にそろうツールでできます。
そこで今回は、簡単・便利・効果的に外壁の掃除をするポイントを紹介します。

外壁・窓などが汚れる理由

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外壁や窓を汚すのは、空気中のチリやホコリ、車の排ガス、取り付けた金属製品のサビなどがその代表です。いったん汚れると、その汚れの上にさらに汚れがつきます。そういった悪循環にならないためには、早めの手入れが必要です。

雨が原因の「雨だれ」

外壁に縦線になった汚れはないでしょうか。ひとつの面に何筋もできることも珍しくありませんが、特に濃く大きくできるのが、窓枠や換気扇のように外壁に取り付けたものの下です。枠の両サイドから真下に垂れるのがその典型です。

外壁に付いたチリやホコリはいくらかは雨に流されはするものの、なかなか完全には落ちきりません。その残った汚れが、乾燥し、こびりついたのがこの「雨だれ」の正体です。「雨筋(あめすじ)」と呼ばれるときもあります。

排ガスが原因の汚れ

自宅にガレージがある場合、マイカーの排ガスで外壁や窓ガラスを汚してしまうことも少なくありません。雨が当たって流れるようであれば、雨だれの元になってしまいます。そうでなければ、吹き付けられたその場所で排ガスの中のススや油分が蓄積していきます。特に、表面がザラザラした外壁でよく起こります。

金属製品のもらいさび

金属製の外壁の場合、いずれはさびます。また、ほかの素材であっても、窓枠やダクト、屋外壁掛けタイプの給湯器などの金属製品が取り付けてある場合、さびが外壁に転ることが珍しくありません。「もらいさび」といった言い方もします。脚立や自転車を長い期間立てかけているだけでも、もらいさびが発生しかねません。
これも目立つ汚れになるだけではなく、外壁の劣化を招きます。

早めの手入れが必要

付近の工場のばい煙・道路からの粉塵(ふんじん)や排ガス・鳥のフンなど、雨だれの汚れの中身になったり、そのまま壁の汚れとして蓄積したりするものは、ほかにも無数にあります。何年も放置したままならば、汚れるほうが当たり前でしょう。また、外壁の色によっては、汚れが目立ちにくいことがあります。悪影響があることには変わりありません。

いったん外壁に汚れが付いてしまうと、表面の撥水(はっすい)力も落ちるために、いっそう汚れがたまります。早めに、あるいは定期的に掃除をするようにしましょう。

外壁の掃除方法

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外壁の掃除は、「高圧洗浄機を使う」と「ぞうきんやスポンジを使う」がその代表です。あるいは、この併用です。ネックのひとつは「壁の高いところには手が届かない」でしょう。しかし、これもハウスポールがあれば、多くの場合、解決します。

高圧洗浄機

高圧洗浄機

しばらく前までは、高圧洗浄機は性能は高いものの値段も高い業務用ばかりでした。今では両方のバランスの取れた家庭用の製品もたくさん出ています。
洗車でもおなじみのツールになりました。両方を兼ねることもできますが、外壁の掃除に使うのならば、次の点に気をつけて選びましょう。

・水圧は洗車ならば、2mpaもあれば足りるが、外壁には8〜10mpaはほしい
・給水方法には、水道から直接給水する「水道接続式」、付属のタンクに貯水する「タンク式」、浴槽の残り湯などを吸い上げる「自吸式」がある。電源もコード式とバッテリー式がある。自宅の条件に合わせて選ぶ
・水道接続式の場合、電源コードや、本体から噴出口までの高圧ホースの長さも大事になる。継ぎ足すこともできるが、最初から長いほうが使いやすい

実際に使うときは、次の準備と注意が必要です。

・高圧な分、水の飛び散り方も激しいので、雨がっぱとゴーグルを用意する。また、隣近所にまで飛沫(ひまつ)が届いて洗濯物などを汚す可能性もある。一言断っておく
・仕上げ用の板材を表面に貼り付けてあるサイディングや、砂とセメントを練って作るモルタルなど、高い水圧に弱いものもある。高圧洗浄機は避けたほうがいい
・外壁の素材やコンディションに合わせて水圧はこまめに変える。特に古くて劣化した外壁や塗装面、シーリング部などは弱くする
・1カ所に集中して長時間は当てない
・噴射口は外壁から40〜50センチ離して使う

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ぞうきんとハウスポール

こびりつく前の軽い汚れであれば、水洗いしましょう。必要なものはシャワーヘッド付きの水道ホースやぞうきん、ブラシ、スポンジです。

ホースからの水は、上から順に当てていきます。落ちない汚れは、ブラシでこすります。ただし、傷にしてしまうことも多いので、ブラシは洗車用の柔らかいもの使ってください。落ちきらない場合は、中性洗剤を掛けてしばらくおき、汚れが浮いてきたところをスポンジでこすります。洗剤を使った場合は、残ると外壁を傷めたり変色させたりする可能性があるので、しっかりと水で洗い流します。

特に気をつけたいのは、サイディングの外壁です。目地にはゴムが使われていることが多く、強くこすると簡単に傷んでしまいます。この部分はぞうきんで軽くこする程度にとどめておきましょう。また、金属製のサイディングの場合は、最後に水気をふき取るようにします。

脚立やはしごがあったとしても、外壁の一番上にまでは手が届かないかもしれません。2階建てならば確実に無理でしょう。そういったときに便利なのがハウスポールです。作業用の棒のことで、伸縮ができて軽量な上、先端にはブラシやスポンジ、窓用ワイパーを取り付けることができます。危険を冒して脚立などの上に立つことも減るはずです。

ハウスポール

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外壁や窓をキレイにするメリットとは

外壁や窓をきれいにすると、もちろん、家を眺めたときの気分がよくなります。家全体もコンディションのよさを印象づけることができ、売りに出すことがあれば高い値段を付けることができます。賃貸ならば家賃も高めにすることができるかもしれません。しかし、そういった気分的なものだけではなく、機能面のメリットもあります。

耐久性が高まる

汚れが付着していると、外壁の劣化も早く進みます。特にコケや藻までが生えてしまった場合、表面にとどまらず、中にまで体の一部を入り込ませています。いずれ、外壁のひび割れもありえます。雨水が入り込むようになり、建物内部まで腐食させてしまう可能性も高くなるでしょう。こうなると、手当ては外壁材の交換だけでは済みません。

機能を維持・回復できる

近年、外壁に使う塗装に機能をもたせることが増えています。「防汚塗装」もそのひとつです。ただ、これにも限界があって、汚れることがなくなって手入れ不要なわけではありません。

住み心地に直接かかわるものであれば、「断熱塗装」と「遮熱塗装」がその代表でしょう。「断熱塗装」ではその名前の通りに、断熱効果のある塗料を使い、建物内の暖房や冷房の効率をアップさせます。一方、「遮熱塗料」では光の反射率の高い塗料を使い、建物内の温度上昇を抑えます。

汚れを放置すると、これらの機能が十分に発揮されなかったり、本来の耐用年数に達する前に塗料もはげてきたりもします。

汚れが落ちない場合は、外壁材の交換や再塗装も視野に

いくら手入れしても、すぐ後から、汚れが目立つことがあります。あるいは、少々丁寧に洗っても、汚れが落ちきらないこともあります。もしかしたら、外壁材や塗装の寿命がきているのかもしれません。

何年持つかは、その住宅の立地条件、使っている外壁材や塗料の種類などによりさまざまです。もしも、「手で触ってみると、粉がたくさん付く」「さびが多い」「塗装のはがれや膨れがある」「割れがある」となると、寿命がきている可能性があります。もはや手入れだけでは対処できません。外壁材の交換や再塗装が必要です。

もし、外壁材の交換や再塗装をしたのならば、直後からしっかりと手入れをするようにしましょう。次の交換・再塗装の時期を先に延ばすことができます。