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工場の床掃除の重要性と清掃方法とは。おすすめの清掃用具と収納備品
2022.06.29 業界コラム

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会社で働く人にとって職場の労働環境は生産性や健康面へ大きく影響します。そして、これはデスクワークで働く会社員だけでなく、工場に勤める製造業の人も同様です。
もし衛生環境が悪い工場で働いていると、従業員の体調不良を引き起こしたり、製造されている製品に悪影響を及ぼす恐れもあります。ここでは工場における床掃除の重要性と清掃方法を紹介します。
また、最後には工場の床掃除に役立つ清掃道具と収納用具についても紹介していきますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

※おすすめ記事:衛生管理、環境衛生、公衆衛生の違いとは。具体的な方法と清掃のポイントを解説

工場の管理の重要な要素「床掃除」

厚生労働省が毎年公表している「労働災害発生状況」によると、休業4日以上の死亡もしくはケガの労働災害のうち「転倒」が原因のものは、例年20%程度を占めています。
床清掃を怠ることが工場での「転倒」につながることを考えると、この割合は決して無視できないでしょう。
以下ではより具体的に床清掃の必要性や重要性について紹介していきます。

※出典:厚生労働省「労働災害発生状況」

安全、衛生面の維持、管理

分野や業界を問わず、製造業の工場の床は滑りやすい傾向があります。特に食品系の工場では床が水で濡れていることがあり、その上を滑りやすい長靴で移動しなければいけません。
また、部品を製造する工場では、機械から飛び跳ねた切削油が床に散っています。
どんなに滑り止めが施された靴を履いていたとしても、油の上を移動するとなると転倒するリスクも大きくなります。
そのため、定期的な床掃除を行えば、職場の安全面、そして衛生面にも貢献するでしょう。
転倒を防止する目的ならば、従業員が良く移動する場所や滑りやすい場所に転倒防止のマットを引くのもおすすめです。

業務の効率化と品質管理

工場内の床が水や油、ほこりで汚れっぱなしになっていると、従業員は普段の業務から足を滑らせないように、気を付けて移動しなければいけません。金属を切削、加工している機械の周りを通るならばなおさらです。
もし転倒して機械に巻き込まれてしまえば、それこそ死亡事故にまでつながる恐れがあります。
そのため、従業員は実際の作業とは直接関係ない場面でも、集中力や体力を求められてしまいます。結果的に仕事の品質低下の原因にまでつながってくるでしょう。

従業員の意識やモチベーション向上

職場がキレイな状態で保たれていると、そこで働く従業員のメンタルに良い影響を及ぼします。工場で働く従業員の場合、床の水や油が取り除かれキレイな状態であるというだけで、安心感を覚え、快適に仕事へと取り組めるようになります。
逆に職場の衛生環境が悪いままでは、従業員の定着率低下を招くかもしれません。
SNSが普及した現代では従業員を軽視する職場はブラック企業と判断される恐れもあります。
このように工場内の衛生環境は従業員の仕事への姿勢や身体へと様々な影響を与えます。そのため工場内の大部分を占める床を清掃することは、工場を管理する上で非常に重要な要素と言えるでしょう。

工場の床清掃の代表的な方法

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製造業で工場が企業の活動に大きな役割を果たしているのならば、工場の床を清掃し清潔な状態へと保つのは非常に重要です。
では実際に工場の床掃除にはどのような方法があるのかをここでは紹介していきます。

手作業・機械による清掃の違い

工場の床清掃には「手作業による清掃」と「清掃用機械を活用した清掃」の2種類が挙げられます。
手作業による清掃では、ほこりを除去するにはほうきやチリトリを用いて、油汚れを除去するためにモップやブラシを使用するのが一般的な清掃方法です。
清掃用機械を用いた清掃では、ほこりや細かい屑を吸い込む床清掃機(スイーパー)や、洗剤の散布から床のブラッシング、汚水の回収を一手に行う床洗浄機(オートスクラバー)などを活用します。
それぞれの清掃方法やメリットデメリットについて見ていきましょう。

手作業清掃

手作業の清掃では、まずホコリや細かいゴミをほうきとチリトリを用いて取り除きます。その後、水と洗剤を床にまいて油汚れを浮かせます。
ある程度時間が経てば、油汚れが取り除きやすい状態になるため、ブラシで擦って洗い落とします。
汚水を水で洗い落とした後、ワイパーを用いて水気を取り、十分乾燥させれば完了です。
頑固な油汚れを落とすため、少し刺激の強い洗剤を使用します。
また、こびりついた油汚れを取り除く際にブラシやモップをゴシゴシとこする必要があります。そのため、ある程度肌が強く、体力や力に自信がある人におすすめです。
手作業による清掃のメリットは、手軽に清掃を行える点です。必要になる備品は軽く、清掃員の負担も大きくありません。
日常清掃として毎日床の清掃を行うのならば、手軽に行える手作業清掃の方が適しているでしょう。

一方で、条件によっては手作業の床清掃はかなり非効率になります。
日常清掃(毎日行う清掃)で頻繁に床を清掃しているならば手作業でも油汚れを落としきれるかもしれません。しかし、定期清掃(数週間に1回行う清掃)にて、油汚れを落とそうとするならば、手作業だけでは非常に時間がかかります。
清掃にかけられる時間も限られているため、床面積が広くなると、清掃員を増やす必要もあり、人件費などのコストがかさんでしまいます。

機械洗浄

機械を使用した床清掃についても確認していきましょう。清掃方法の手順自体は手作業による床清掃と同様です。
床清掃機で床に落ちたほこりや細かいゴミを回収し、床洗浄機で床についた油汚れを取り除きます。清掃機械を導入することで、清掃員一人当たりの清掃能力が大きく向上します。
手作業だけでは落としづらい頑固な油汚れに対しても、高圧な床洗浄機を使用すれば簡単に除去できます。

これにより、1つの油汚れに対して生じる清掃時間も短くなり、限られた清掃時間で清掃員が担当できる場所も増えます。結果的に一人の清掃員だけでかなり広い面積の床を担当できるようになります。
機械を用いた清掃方法のデメリットとしてコストの高さが挙げられます。当然ながら、洗浄力が高く、品質が良くなるほど機材の価格は高くなります。費用対効果で考えると、手作業で清掃してもらった方が安くなるかもしれません。
各工場ごとに清掃機械を導入するか、あらかじめ検討しておく必要があるでしょう。

ウェット方式・ドライ方式による清掃

また、工場の床にはウェット方式とドライ方式の2つの使用方法があり、それぞれ清掃方法は異なります。
ウェット方式とは水が落ちることを想定している床の方式です。効率的に掃除できるよう排水溝が備え付けられており、清掃の際に発生した汚水もその場で廃棄できます。
逆にドライ方式とは製品の生産過程で水が使用されないため、水が落ちること自体を想定していない床の方式です。
そのため、床に水を落とす排水溝が付いておらず、掃除の際も少ししか水を使用できません。
それではウェット方式とドライ方式、それぞれの清掃方法を手作業と清掃用機械を用いた方法別に紹介していきます。

ウェット方式

ウェット方式の床では汚水を廃棄できる排水溝が備え付けられているため、手作業・機械を問わず、水を使用できます。つまり、基本的な清掃方法と同様に床を清掃しましょう。
手作業で清掃する場合、まずはほこりや細かいゴミをほうきとチリトリで取り除きます。
洗剤を床にまいた後、油汚れが浮かんで来たらブラシやモップでこすり落とします。水で汚水を洗い落としたら、ワイパーで水気を切って乾燥させます。
清掃用機械を用いて清掃する場合、最初に床清掃機でほこりや細かいゴミを取り除きます。
その後、床洗浄機で油汚れを除去します。この際発生する汚水も床洗浄機が回収してくれます。最後にワイパーで水気を切って、乾燥させれば完了です。
いずれにしても清掃後に水気が完全に取れなければ、細菌やカビが繁殖する原因となるため注意しましょう。

ドライ方式

ドライ方式の床では排水溝が備え付けられていないため、清掃方法に工夫が必要です。
手作業で床を清掃する場合、まずほうきとチリトリでほこりと細かいゴミを取り除きます。その後、あらかじめ洗剤を含ませたモップで床を拭き、油汚れを落とします。
水で汚水を洗い落とせないため、モップで水拭きをしましょう。最後に乾いたモップで乾拭きを行い、十分に乾燥させれば完了です。
清掃用機械を用いる場合、床清掃機でほこりや細かいゴミを除去します。次に自動洗浄機を用いて、油汚れを落とします。自動洗浄機を活用すれば、汚水は勝手に回収してくれるため、水拭きをする必要はありません。
最後に手作業同様、モップで乾拭きを行えば完了です。

工場の床掃除におすすめモップのタイプと商品例

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ここまで手作業と機械作業それぞれの特徴とメリットデメリットについて解説してきました。一見すると機械によって出力の高い清掃を行ったほうが良い気もします。
しかし、毎日頻繁に清掃を行い、頑固な油汚れを除去する機会が少ないのであれば、モップやブラシを用いた手作業の方が適しているでしょう。ここでは工場の床掃除におすすめのモップのタイプと商品例を紹介していきます。

【おすすめのワイパー紹介】頑固な汚れを落としやすい特徴

一概にモップと言っても、使用されている糸にも様々な種類があり、それぞれに特徴があります。例えば、モップ糸には「純綿」「化学繊維」「混紡」の3種類が挙げられます。
純綿は天然繊維100%で構成されており、水拭きに向いています。また、耐久性にも優れているという特徴を持っています。
化学繊維で構成されたモップは水拭きとワックスがけの両方に向いているものの、耐久性には難があります。
混紡は綿と化学繊維の両方が使用されたモップ糸であり、それぞれの良いとこどりをした性能を持っています。
実際に床清掃の時、こびりついてしまった頑固な油汚れを洗剤の力だけで除去しきるのは困難です。そのため、ある程度力を加えながらゴシゴシと擦り落としてあげる必要があります。こうしたことから、工場の床清掃を行う目的でモップを使用するならば、モップ糸に綿と化学繊維の両方が使用されたものを選びましょう。
テラモトが販売している「FXモップ替糸」ならば、モップ糸が綿と化学繊維の両方が混紡されているため、工場の床清掃にはピッタリです。また、繰り返し洗って何度でも使用できるため、コスト面からも重宝するでしょう。
FXモップ替糸(J)
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モップハンガーにもこだわろう

どんなに道具が優れていたとしても、雑に収納されていては本来の性能を発揮できません。
他の清掃道具と同じ場所に収納していると、お互いに汚れを付着させあってしまいます。また、狭いロッカーや用具入れに押し込むのもモップの繊維をつぶしてしまい、汚れを除去する機能を損なってしまう恐れがあります。
テラモトが販売する「ステンハイジーン・ハンガーFW 12本掛」「モップハンガー RC型 12本掛け」であれば、1台でモップハンガーを12本も収納できます。
これだけ多くのモップを取り出しやすい場所に保管しておけるのならば、従業員一同で毎日床清掃を実施するのも良いでしょう。
油汚れは時間がたってしまうほど、頑固で除去しづらくなってしまいます。清掃に当たる人数が多いほど、それぞれの負担は小さくなり、毎日清掃することで頑固な油汚れにもなりません。
ステンハイジーン・ハンガーFW 12本掛
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モップハンガー RC型 12本掛
※関連商品:モップハンガー RC型 12本掛

【おすすめのクッションマットの紹介】労働災害を防ぐには足の疲れを軽減させるのも一つ

日々の労働災害を防ぐために、工場に床清掃を実施するならば油汚れに強いクッションマットを敷くのもおすすめです。
工場では作業する従業員は長時間立ちっぱなしというのも珍しくありません。そうなると足に疲れがたまっていき、ちょっとした油汚れでも滑りやすくなります。
また、クッション性に優れたマットであっても、通常のものであれば油汚れですぐに劣化してしまいます。
これではクッションマット本来の機能を果たせないため、導入する効果も薄くなります。そこで油汚れに強いクッションマットを敷いておけば、長期間従業員の足の疲れを軽減してくれるでしょう。
各作業場所にクッションを設置しておけば、どこで作業するのかが一目で分かるため、些細な事故やミスも少なくなります。
テラクッション極厚
※関連商品:テラクッション極厚

耐油クッションマット
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ノンスリップ300
※関連商品:ノンスリップ300

床から環境改善を見直そう

食品や部品などの製品を大量生産する床は、どうしても汚れてしまう傾向にあります。しかし、定期的に床掃除を行わなければ安全・衛生面や業務の効率化、従業員のモチベーションなどに悪影響を与えてしまいます。
そのため、工場の床掃除は定期的に行って、労働環境の向上に努めましょう。

また、労働災害を防ぐ目的ならば、床掃除を行うほかにもクッションマットを導入するのもおすすめです。各工場ごとに最適な道具や清掃方法は異なりますので、ぜひ今回紹介したことを参考にしてください。