TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

【2019年版】ホテル業界のスタッフや清掃員は人材不足?東京オリンピックの影響や業界の動向をまとめました
2019.06.04 業界コラム

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近年、日本の各産業において、深刻な人材不足が顕著になっていることはみなさんご存知だと思います。もちろん、ホテル業界や清掃業界も例外ではありません。インバウンド客の増加やオリンピックを見越したホテルの新設になどによる需要の増加と反比例するように、ホテルのスタッフや客室清掃員は人材不足に陥っていると、様々な業界や各機関が警鐘を鳴らしています。
そこで今回は、官公庁や調査機関が発表している資料やデータをもとにホテル業界に関わる客室清掃員などの「人材」の現状と今後の動向についてまとめました。
宿泊業界の責任者の人はもちろん、現場のスタッフの人も必見です。

ホテルのスタッフが人材不足になると生じる悪影響とは

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ホテル業界の動向について解説する前に、まずは人材不足の代表的なリスクについてご説明します。

その1:宿泊需要に客室清掃が間に合わず、機会を損失してしまう

訪日外国人旅行者数は2013年以降、増加し続けており、2018年1~7月も前年比+13.9%と大きく伸びています。このように宿泊需要は高まり続けている一方、客室清掃員の確保を十分にできているホテルはそれほど多くないとされています。
内部で対応できない場合、外部のビルメンテナンス業者などの清掃会社に業務を委託するホテルもありますが、後述のとおり清掃業界も人材不足が顕著になっているので、清掃業者対応しきれないケースも少なくないと考えられます。
このように清掃が間に合わずに部屋を販売できないという状況になってしまうと、貴重な機会の損失にも直結してしまうのです。

その2:既存の客室清掃員の負担増

客室清掃員の「ノルマ」はホテルや清掃業者によって異なりますが、1日10~20部屋を清掃することもあります。前述したとおり、宿泊需要の高まりに対応しようとすると、担当する部屋数の増加や1部屋あたりに充てられる清掃時間の減少など、業務の負担が大きくなってしまい、ますます客室清掃の人離れが加速してしまうという悪循環に陥ってしまうことが不安視されています。

その3:サービス、清掃の品質の低下

需要に間に合わず、清掃員も確保できないと結果的に客室清掃の質の低下につながってしまいます。客室清掃はただでさえ、宿泊客のクレームにつながりやすい業務です。また、最近はインターネットで評判が拡散されやすい環境になっているので、需要の高まりに応えられないだけでなく、ホテルの価値そのものを下げてしまうリスクが高まってしまうのです。

業界関係者は必見!宿泊業を取り巻く現状とは

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まずは客室清掃にも直結する業界の売上の伸び率について、国道交通省観光庁が発表した「観光や宿泊業を取り巻く現状及び課題等について」の情報をピックアップしました。

ポイント1:訪日外国人旅行者数は過去最高に!

同調査によると、訪日外国人旅行者数は3,119万人を記録。初めて3,000万人を突破しただけでなく、対前年比は8.7%も増え、世界で11位・アジアで3位に相当する規模まで日本の「観光市場」は成長し続けています。ちなみにその内訳は1位中国(800万人)、2位韓国(754万人)、3位台湾(476万人)、4位香港(221万人)とアジア圏が中心になっています。その一方で米国からの初めて150万人以上の観光客が訪れるなど、欧米圏からの訪日も増えているようです。
これに伴って、訪日外国人が国内で使うお金である「旅行消費額」も2010年から約4倍増の4.4兆円を超えました。基本的に訪日外国人にとって、ホテルや旅館などの宿泊費を必須であることから、需要は大きく伸びていると考えらます。

ポイント2:国内宿泊旅行の消費額も増大!

さらに旅行消費額も国内外ともに増加しています。国内宿泊旅行の消費額は2010年は、15.4兆円だったのが2017年には16.1兆円まで伸長しています。国内外ともに宿泊業界の需要は高まっていると考えられるでしょう。

ポイント3:東京・近畿を中心に開業予定のホテルが増大

上記の需要の高まりを受け、東京や近畿を中心にホテルの開業が相次いでいます。調査を実施した2018年12月8日以降に開業予定の全国の宿泊施設は以下の通りになります。

地域名 開業予定ホテル数 開業予定ホテル客室数
北海道 48 6,964
東北 20 2,592
関東(東京除く) 78 12,519
東京 160 23,137
甲信越・北陸 42 4,494
東海・中部 63 10,666
近畿(大阪除く) 85 11,664
大阪 75 14,947
中国 39 5,214
四国 10 1,217
九州 57 6,187
沖縄 52 9,716
合計 729 109,317

全国で729施設、計109,317室が新たに開業する予定になります。単純計算で、全国の客室清掃員が掃除すべき部屋数が10万部屋にも上るというのは、人材不足が加速するという予想が立つのもうなずけれる数字ではないでしょうか。

次は、いよいよホテル業界の人材不足の実態について解説していきましょう。

人材不足の感覚が顕著に。清掃業界の人材不足も影響

日本政策金融公庫が2018年3月にまとめた「雇用動向に関するアンケート調査結果」によると、ホテル・旅館業の従業者の確保について「確保しにくくなった」と答えた業者が62.2%と回答しています。過去3年を見返しても、同様の回答した割合が60%を超えており、慢性的な人材不足という課題を抱えているようです。また、この調査は映画館や飲食業など「生活衛生業」に分類される他業種も同意に行いましたが、他の業界で「確保しにくくなった」と答えた割合が最も大きかったは、ホテル・旅館業でした。
また、2018年度の宿泊分野における有効求人倍率は、旅館・ホテル支配人が2.26倍。飲食物給仕係が7.16倍、旅館・ホテル・乗物接客インが4.01倍ととても高い数字になっています。
もちろん、すべての数字が客室清掃員に直結するわけではありませんが、同じような影響はあると考えた方が良いのではないでしょうか。

さらに客室清掃員の外注先となる「ビルメンテナンス業界」も人材の確保には苦戦している状況です。しかもビルメンテナンスの業務分野である清掃、設備管理、施設警備のうち、最も不足しているのは清掃だということが、厚生労働省の資料にまとめられています。同資料によると2018年に「現場従業員が集まりにくい」と答えた企業は、87.9%と4年前に行った調査と比べるとも約40%も上昇しているのです。

テラモトのホテルリネンワゴンで省力化を

このように、ホテル業界・清掃業界を取り巻く人材の環境は今後、ますます厳しくなると予想されています。このような状況のなかで客室清掃員を確保し、増やしていくには清掃業務の「効率化」と「負担軽減」がとても重要な課題になると考えられます。
テラモトのホテルのリネンワゴンは、取り扱いやすさや機能性に優れており、作業を効率的にこなせる工夫が随所に凝らされています。
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