TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

こんな時、どうすればいい?引っ越しする際の旧居のお掃除ポイント。
2021.01.27 お掃除コラム

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引っ越し――それは、人によってたった1度の時もあれば、1年に数回という場合もあるでしょう。多くの人はそう何度も経験するものではないかもしれません。

そんな「いつもと違う」お掃除が必要なとき、どんなふうにすればいいんだろう?と戸惑うかもしれません。特に今まで住んでいた家のお掃除は結構大変です。

賃貸の場合、退去時にハウスクリーニングが入ることが多いですが、それでも最低限のお掃除をしておきたいものです。

引っ越し日に向けて荷造りなどで時間も体力気力も低下していても慌てないように、抑えておきたいチェックポイントをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

どこまでキレイにすればいいの?

引っ越し前のお掃除、部屋中をピカピカにキレイにするのはやっぱり難しいです。では、どこまでキレイにしておくといいのか、気になりますよね。重点的にキレイにしておくべきは汚れが目立つ場所――「キッチン・トイレ・お風呂」の3か所です。この3か所を重点的に掃除することで、引き渡し時の印象もかなり変わってくるかもしれません。

キッチン

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コンロの油汚れと焦げ付き

キッチンの中でもコンロで使用している五徳やグリルの受け皿・網などはベトベトした油汚れや焦げ付きが溜まりやすい部分です。そんな汚れには、重曹付け置き洗いがオススメ。

大き目の洗い桶などに、大さじ4杯~5杯ほどの重曹を入れて40℃前後のお湯を注いでください。1リットル位が目安ですが、五徳や網・受け皿などがしっかり浸かるように調整しましょう。重曹を溶かしたお湯にしばらく付けたまま放置していると、焦げ付きや汚れが浮いてきます。

汚れが浮き上がったら、スポンジや古い歯ブラシなどで擦り、焦げ付きや汚れを落としましょう。汚れがキレイに落ちたら、水で流し洗いをして、しっかりと水気をふきとってください。

この方法でもうまく落ちないほど頑固な汚れがこびりついている場合は、大き目の鍋で重曹を使った煮洗いも試してみてくださいね。煮洗いにはいくつか注意点があります。

①アルミ製の鍋を使わないこと……重曹と反応して変色する可能性があります。

②重曹は水の状態で入れてから煮ること……熱いお湯に重曹を入れると発砲して吹きこぼれる可能性があります。

この2点に気を付けて、五徳等を鍋にいれ、重曹水を沸騰させます。10分ほど煮たら火をとめ、お湯が冷めるまで待ちましょう。その間に汚れが浮いていきます。あとは付け置き洗いの時と同じくように、スポンジ・歯ブラシなどで磨いて水気を切ってください。

シンクの水垢汚れとカビ

シンクの汚れの代表的なものは水垢による白い曇りと、黒いカビ。

この2つはそれぞれキレイに落とす洗剤の種類が違います。なので、同じ日にいっきに掃除することはできません。

黒カビは、先に紹介した五徳等の掃除で使った重曹やアルカリ性洗剤が効きます。アルカリ性洗剤は肌にダメージを与えるので、手袋をはめて換気に気を付けてお掃除してくださいね。カビだけでなく排水口のぬめりなどもアルカリ性洗剤を使って洗うと効果的に落とすことができます。

水垢には逆に酸性洗剤が効きます。キッチンペーパーに酸性洗剤をしみこませ、シンクに貼り付けて20分ほど放置し、スポンジで磨くと白い曇りがかなりキレイに落とせます。この時も手袋を使用し、換気には気を付けましょうね。

トイレ

トイレの床や便器のフタ、本体などは、いつも使うトイレ掃除用シートや中性洗剤を使って、普段と同じお掃除を少しだけ丁寧にする気持ちで行うだけでもずいぶんキレイになります。

しかし、もし便器の内側や水がたまる場所に頑固な黒ずみがあった場合は「アルカリ洗剤」や、アルカリ性洗剤の中でもパワーの強い「塩素系アルカリ洗剤」を使ってしっかり汚れを落としましょう。肌や粘膜に強い刺激を与えるので、ゴム手袋やメガネ・換気にはしっかり気を付けてくださいね。

洗剤を黒ずみ汚れにしっかりと吸着させるには、トイレットペーパーを使った洗剤パックがオススメ。汚れのあるトイレの内側や淵にペーパーを敷き詰め、しっかりと洗剤を浸透させましょう。数分ほど置いたあと水で流し、さらにブラシでこすると黒ずみがするすると落ちていきます。

塩素系アルカリ洗剤は放置しすぎると便器本体を痛めること、酸性洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するので必ず単独で使うことには注意してくださいね。

お風呂

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お風呂は水気も多く、水垢やカビが発生していることが多い場所。

できるかぎりキレイにしていくために、まずは天井のお掃除から初めてみましょう!

掃除のときは必ず換気をして、手袋やメガネをして目や肌を守ってくださいね。

天井の黒カビ対策

まず天井をシャワーなどで全体的に湿らせ、タオルで水気を拭きとります。

次に柄が長いタイプのフローリングワイパーを使い、アルカリ性洗剤をしみこませたキッチンペーパーで拭きましょう。黒カビがひどい場合は、漂白効果のある塩素系アルカリ洗剤を使ってください。天井全体を拭けたら、そのまま10分ほど放置。

10分たったらシャワーで洗剤を洗い流し、乾いたタオルやキッチンペーパーで天井の水気をしっかり拭き取ります。これで天井の黒カビの大半はキレイになるはずです。

浴室の壁から床へ

浴室の壁と床にたまりやすいのは水垢と湯垢ですが、毎日の流していればそれほど頑固なものではありません。中性洗剤とスポンジで上から下へといつもと同じお掃除をしましょう。壁や床の目地などに黒カビがついている場合は、天井掃除のときに使った強めのアルカリ性洗剤を使った洗剤パックをオススメします。

黒カビの目立つ部分に洗剤を吹きかけ、キッチンペーパーやラップを上からかぶせて15分ほど放置。その後、古い歯ブラシ等でこすると効果的に落ちます。

浴槽は重曹をいれて放置。

浴槽をキレイにしたい時、とても楽なのが重曹を入れて放置する方法です。ただし浴槽の素材に木や大理石が使用されている場合は重曹は使えません。素材にあった洗剤を使ってくださいね。

重曹を使用するお掃除方法は、いつもの温度(40℃程度)で沸かした後、重曹を1カップいれて半日ほど放置。お湯を流して、スポンジで汚れをこすると落ちやすくなっています。その後はシャワーで汚れを流し、乾いたタオル等で水気をきりましょう。

ここまでは「アルカリ性洗剤(重曹)」「塩素系アルカリ洗剤」「中性洗剤」を使ったお掃除方法でした。最後に浴室内の鏡や蛇口の水垢を落としたいところですが、酸性洗剤を使用します。カビを落とすために使用した「塩素系漂白剤」と「酸性洗剤」は一緒に使うと危険なので、1日時間を空けてから掃除してください。

鏡と蛇口の白い曇り

浴室内に鏡がついている場合、ウロコのような白い曇りがついていることが多いです。また蛇口なども白く汚れて見えたなら、その原因は水垢。

水垢は酸性洗剤や、クエン酸を溶かした水でも効果的に落とすことができます。蛇口などは洗剤かクエン酸水を吹きかけ、スポンジでこするだけでもかなりキレイになるはず。

鏡のウロコ汚れが頑固な場合は、洗剤かクエン酸水を吹きかけた上から、鏡全体を覆うようにラップをかけて放置します。半日ほどたってから水で流し乾拭きすると、ウロコ上の水垢もすっきり落ちやすくなります。

 

この3つの「汚れが目立つ場所」のお掃除さえすませておけば、あとは荷物を運びだしたあとに室内のホコリをきれいにするだけで、かなりキレイに見えると思います。

1日で全部をキレイにするのは大変なので、引っ越し当日までにお掃除スケジュールをたてて頑張りましょうね!

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