TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

床磨きの必需品。ポリッシャーの種類と使い方とは
2021.07.14 道具の使い方

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プロの床清掃、床磨きに欠かせないのがポリッシャーです。今まで学校やオフィスビルなどで一度は見かけたことがある人は多いのではないでしょうか。
実はポリッシャーには色々な種類があり、様々な清掃現場や用途によって使い分けられているのです。
今回は、意外と奥深いポリッシャーの基礎知識を解説するので、ぜひチェックしてみてください。

ポリッシャーとは

ポリッシャーは、円形のブラシを搭載した電動の清掃機械です。用途は「床の洗浄」と「ワックスの剥離」、「床磨き(研磨)」のいずれかがほとんどです。
一般的に、ブラシの上部にあるタンクに洗浄液を入れることが可能。ポリッシャーを動かすだけで洗浄液の散布も同時に行えます。
同じ床掃除の道具であるデッキブラシと比べると、とても効率的に作業を進められるのが最大のメリットといえるでしょう。

車用のポリッシャーもありますが、こちらは床用と比べるととてもコンパクトで、「車磨き」や「ワックスがけ」のために用いられます。
また、車用のポリッシャーに搭載された小型のタンクには、ワックスを入れられるタイプもありますが、床用のポリッシャーのほとんどは注入厳禁なので注意してください。
後処理が大変になるだけでなく、故障の原因になります。

ポリッシャーの種類

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基本的にポリッシャーを使って床清掃する場所によって、求められるブラシの大きさ(インチ)が異なります。その代表例を紹介します。

ポリッシャーの種類1:14インチ以上のポリッシャー

ポリッシャーのなかでは最大サイズのタイプとなります。主にオフィスビルや工場などのフロアや廊下など、施設の広範囲を移動しながら清掃する際に用いられます。
重さは30kg超と他のサイズよりもかなりの重量級ですが、電動で動くため作業で大きな負担を感じることはあまりないでしょう。ただし、ブラシ部分が大きいので床に落ちているものを避けて通れない恐れもあります。使用シーンは綺麗に整理されている、ある程度の広さがある施設と場所がベストなポリシャーです。

ポリッシャーの種類2:12インチのポリッシャー

ポリシャーの標準サイズであり、オフィスや学校の教室ほどの大きさの床清掃にベストな種類です。店舗、病院など活用シーンも幅広いのが特長です。重量は30kgは超えない程度で、ブラシの大きさも14インチと比べると小さいので取り回ししやすいです。
ただ、教室で整列した机などの隙間を縫ってポリッシャーをかけることが難しいケースが多いので、ポリッシャーをかけやすいような状態にする必要はあります。

※関連ページ:電気ポリッシャー高速12型(200)

ポリッシャーの種類3:8インチのポリッシャー

よく利用される床用の電動ポリッシャーのなかでは最小サイズの種類が8インチのポリッシャーです。12インチでもスムーズな床清掃が難しい場所や、階段などの狭くて持ち上げて移動しなければならないケースで活躍します。また、家庭用として利用されることもあります。
ブラシ部分が小さいので広い場所を14・12インチのポリッシャーほど効率的に清掃することは困難ですが、設備などを避けながら清掃しやすいうえ、収納も他のサイズと比べると場所を取らないことがメリットです。

階段用に特化した8インチのポリッシャーも開発されており、より取り回しやすいようにハンドルの高さの調整機能が搭載されています。
重量は18kg程度。他のサイズと比べると最軽量です。

※関連ページ:電気ポリシャー階段用8型

ポリッシャーの種類4:コードレスポリッシャー

通常、電動ポリッシャーはコード式で電源が必要になります。コードレスポリッシャーはバッテリーを搭載した小型の電動ポリッシャーで、階段や部屋、廊下の四隅、棚の下などの細やかな場所の床洗浄に適しています。
また、軽量で取り回しやすいものも多く、女性が多い清掃現場にもおすすめのポリッシャーです。ただし、洗浄しなければならない床面積が広い場合は、バッテリー容量やブラシの大きさから非効率になる可能性が高まるので、適材適所で使い分ける必要があります。

ポリッシャーの使い方

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ポリッシャーは使用時はもちろん、その前後の作業も踏まえて正しく使うことで効率的でより綺麗な清掃を実現できます。ポリッシャーを使った清掃の手順とそのポイントを確認してみましょう。

床のホコリやゴミを除去

まず、ポリッシャーをかける床に落ちているホコリやゴミを取り除きましょう。使う掃除道具は一般的なほうきでも十分ですが、場所によっては掃除機やダスターモップなどが採用されることもあります。
ゴミを除去することで、ゴミなどがポリッシャーのブラシに巻き込まれて床を傷つけるほか、ポリッシャー後に塗るワックスでホコリや髪の毛が固まってしまうリスクを低下できます。
また、ホコリやゴミを取り除く際にはポリッシャーを取り回しやすいように、障害物などをまとめておくことをおすすめします。

洗剤して洗浄開始

20~50倍に床洗剤を希釈します。ポリッシャーにタンクが付帯している場合はそのまま投入。付帯してない場合は、モップで希釈した床洗剤を塗布して広げる作業が発生します。
ポリッシャーの使い方の基本は「腰を使って左右に動かす」こと。ハンドルをおへそ辺りの高さに構え、ポリッシャーはハンドルの上下で左右に移動させます。
また、前進後進は左右のハンドルのどちらか一方を上げることで操作できます。初めてポリッシャーを使用する人は、少し難しく感じるかもしれないので事前に安全な場所で操作の練習をしておく必要があるでしょう。

より仕上げを綺麗にしたいのであれば、ポリッシャーを2回かける「2度掛け(ダブルスクラップ)」がおすすめです。その際は洗剤が汚れに作用するために必要な間隔を開けてから、2回目のポリッシャー掛けを行いましょう。

汚水を回収する

ポリッシャーをかけた後の床には、除去した汚れが含まれた水が残ります。洗浄後は迅速にドライワイパーなどを使って汚水を回収しましょう。もし汚水が乾いてしまうと、再び床に定着してしまうため作業が無駄になってしまう恐れがあります。

ワックスの塗布

一般的にポリッシャーを使う清掃工程の最終目的が「ワックス塗布」です。前述したように床を美しく見せるワックスでも、汚れが残っていると仕上げが悪くなってしまいます。そのため、掃き掃除、水拭き掃除を徹底する必要があったのです。
ワックスの塗布は専用のモップを使うことが一般的です。薄く伸ばすことを心がけ、必ず部屋の奥から入口に向かって導線を引いて、モップをかけてください。

ポリッシャーで美しい床を取り戻そう

ポリッシャーの基本的な種類と知識、使い方について解説しました。ポリッシャーはビル清掃から学校、病院、店舗などありとあらゆる場所で利用されている清掃機械なので、ワックス掛けや単純な床清掃の使い方を理解しておいて損はありません。
また、ポリッシャーは機械なので「ドライビングアッセンブリー」、「プレート」、「ブラシ」、「パット」など多数の部品で構成されています。定期的にメンテナンスを実施して、摩耗や劣化した部品は早めに交換することをおすすめします。

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