TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

今、どんなモノが必要? ~あたりまえになりつつある“ニューノーマル”のなかで求められる必要性~
2021.09.29 業界コラム

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長引くコロナ禍で生まれた、ニューノーマル(新しい生活様式)という考え方。
感染症対策の基本として、マスク着用や手洗い・うがいの習慣、“密”の回避、ソーシャルディスタンス、働き方の変化――習慣が大きく変わりながら、人々の生活のなかに浸透していきました。

そんななか、人々や企業が求める“モノ”も少しずつ変化しています。
コロナ禍の初期では、マスクや消毒液などといった身近なものの需要が一気に増え、スーパーやドラッグストアから姿を消して入手困難になったというニュースも多く見受けられました。
ある程度時間がたつにつれ、マスクなど感染症対策に必要不可欠なものは再び市場に出回り、今では問題なく手にいれることができるようになっています。

そして現在――求められるのは、いかにしてニューノーマルを当たり前にすることができるのか。
感染症対策と隣り合わせの社会のなかで、どんな“便利さ”が必要なのか?
これまでとは違った着眼点と経験から、求められるものへの声へ耳を傾けてみないといけないかもしれません。

もしも今ここが、検査場や接種会場になるとしたら……?

今までの社会にはなかった、しかし現在もっとも数が増える可能性が高い場所――それは検査場とワクチンの接種会場かもしれません。
現在は個人病院、総合病院、国や市の大規模接種会場、企業や大学などで行われる職域接種が主な会場となっています。
今後、ワクチンの供給量増加や情勢の変化によっては、もっと小規模な単位での接種会場が必要になってくるかもしれません。
とくに人口の多い首都圏以外の場所では、自治体単位の接種場所が求められる可能性が高くなると思われています。
医療機関以外や国が設置している会場以外で接種を行う場合、企業や大学・自治体が必要な会場や備品・スタッフを用意する必要があります。
もしも、勤めている場所や住んでいる場所の自治体スタッフとして、「今ここが会場になったとしたら?」と考えてみたら、どんなものが必要になるのか……?
“もしも”や“いつか”に備えてイメージしておくこと、そして実際に導入した人たちの声に耳を傾けることは、感染対策への強い一歩になるかもしれません。

今までとは違った“必要”が見えたパーテーション。

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人と空間を区切るパーテーション。
コロナ禍のニューノーマルにおいて、最も目にすることが多いモノと言ってもいいかもしれません。
受付、レジ、タクシーやバス、飲食店等々……飛沫対策として様々な場所で取り入れられています。
透明なアクリル製の板状のものやビニールカーテンやロールスクリーンタイプなど、設置場所にあわせて多岐にわたる形状のものが作られています。
一方で、個人宅でのリモートワークや、接種会場を急遽用意することになった企業などで需要が高くなったのは、本来の意味でのパーテーション――向こうが見えない間仕切りです。

医療機関やオフィスなどでよく見かける従来のパーテーションは、ポールが金属製のものが多く間仕切りもボードやクロスなどで出来ているものでした。
キャスターが付いていて移動が可能ですが、あくまでも室内のどこかに置いておく必要があります。
しかしコロナ禍において、会議室や体育館など普段は別の目的で使われる場所で、“ソーシャルディスタンス”や“飛沫対策”そして“プライバシーの保護”が必要になることが多くなってきました。
もちろん検査や接種会場としてだけでなく、例えば企業での面接や研修などいろいろなシチュエーションが考えられます。

そこで求められるのは、運びやすい軽さ、簡単に設置・撤去ができる手軽さ、形が変えられることでした。
ポールやボードの素材を見直し、女性スタッフでも1人で設置や撤去が簡単にできるパーテーションが、今注目され始めています。
形状も、今までのような屏風式だけでなく、コの字型にしたり、いくつか組み合わせて小さな部屋状にしたりなど、柔軟に形を変えられる仕組みのものも増えてきています。

非接触と自動化――負担は少なく、信頼は高く。

いまやあたりまえの習慣となっている、検温と消毒。
医療機関はもちろんのこと、公共施設や学校、オフィス、娯楽施設、ショッピングセンターから個人商店まで、人々の行きかう場所のほとんどで必要とされています。
コロナ禍が始まった当初は、人が額や手首にかざすタイプの体温計でひとりひとり検温するという方法がとられていました。

しかし人が行う検温作業は、手間やトラブルの発生の原因となることが少なくありませんでした。
そこで開発が進んだのが、スマートフォンなどのカメラ機能を使った自動検温機です。カメラの前に立つだけで自動で検温され、発熱状態を検知したときは音声案内やブザーなどで知らせてくれます。
なかには体温だけでなく、顔認証の機能を生かしてマスクの有無を判断し、着用を促してくれるものもあります。

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手指の消毒も、足元でペダルを踏むアナログタイプから自動で消毒液を噴射してくれるタイプなど、徹底的に非接触にこだわったシステムを取り入れる施設が増えてきました。
これらのスマートシステムは、施設側の手間が省けるだけでなく、利用者側も安心してその場所を利用できる信頼へとつながっていきます。

誰にでもわかりやすくすること、効率よく人流を促すこと。

接種会場をイメージして何が必要か――この考え方は他のさまざまな“人が集まる場所”への対応に生きてきます。
人が並んで待たなければならない、順序よく進むことが望まれる、誰が何人くらいその場所にいるのかを把握しなければならない……職場や会議室、喫煙所、デパート、公共施設など、さまざまな場所で必要とされるシーンです。
不特定多数の人たちが集まる場所でなにより重要なのは「わかりやすさ」です。
大きな文字やピクトグラム・イラストを用いて、大人から子供、言葉が読めない外国籍の人たちにも通じるようにできたら最も効果的です。
看板や足元に貼るシートなどアナログな手法を取り入れる施設は多く、実際に「わかりやすく、目にする」ことは人々の行動を促す効果があります。

さらにまだ普及の途中ではありますが、足元のマットにセンサーを設置し、利用状況や待ち時間・人数を把握するシステムも開発されています。
商業施設のトイレや大型ビルの喫煙所などで取り入れられ始められたこのシステムは、ソーシャルディスタンスを必要とする社会のなかで大いに役立つ可能性が期待されています。

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新しく生まれた「あたりまえ」を、生活のなかに根付かせる。
そこには最初、今までにない不便さや新たな手間・トラブルの種がたくさんありました。
現在進行形で状況が変わっていきつつあるコロナ禍において、今までにあったモノがより便利になっていったり、新たなシステムが開発されています。
非接触、密の回避、ソーシャルディスタンス……不便さを感じさせないために日々生まれかわっている“モノ”や“システム”に、ぜひ目を向けてみてください。