TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

日本の自然災害の種類と発生しやすい季節と対策。企業が備えるべきポイントとは
2021.12.01 業界コラム

pixta_81142499_S

日本は諸外国と比べて自然災害が多く、全国各地で毎年のように大きな被害が発生しています。次は自分の身近で起こる可能性も十分にあり、決して他人事ではありません。企業には季節ごとの自然災害の傾向を把握したうえで、十分な対策が求められるでしょう。
そこで今回は、季節別に発生しやすい自然災害とその対策方法について解説します。

春に発生しやすい自然災害

春に発生しやすい自然災害には風や雪に関連するものが多くあります。その代表例と対策方法について確認しましょう。

メイストーム

メイストームは3~5月にかけて発生する台風と同程度の強風のことです。そのくらいの時期になると北からの冷たい空気と南からの暖かい空気の両方が日本列島付近にやってきます。その両者がぶつかることで強風が発生する仕組みで、影響が広範囲に及ぶことが多いです。
その対策としては、窓ガラスに「飛散防止フィルム」を貼ることで窓が割れた際に、危険なガラス片が飛び散ることを防止できます。また、強風で飛ばされやすい物などを固定や補強しておくのも被害防止につながります。

融雪洪水

冬に積もった雪が3~5月にかけての時期に解けて河川に流れ込みます。これにより、河川の水が溢れ出て起こる洪水が融雪洪水です。
ハザードマップを確認することで事前に被害に遭いやすい地域が分かるため、周辺地域でどの程度のリスクがあるのか把握しておきましょう。また、防災気象情報をこまめにチェックしておくことも重要です。
さらにオフィスが浸水してしまった場合に備えて、業務データをクラウドや他の場所にバックアップしておくといいでしょう。

夏に発生しやすい自然災害

pixta_79601205_S

夏は以前と比べると異常気象が発生しやすくなっています。時には大きな被害をもたらす災害とその対策方法について見ていきましょう。

ゲリラ豪雨

ゲリラ豪雨は大気の状態が不安定になったときに、局地的に降る非常に激しい雨のことで、時には河川の氾濫や土砂災害などを引き起こします。
夏場に発生しやすく、最近では2020年に熊本県周辺地域で起こった「令和2年7月豪雨」が代表的な例です。
低い土地では浸水してしまうこともあるため、従業員の安全を確保し、設備などの被害を最小限に抑えなければなりません。また、ライフラインや公共交通機関が止まってしまう可能性も高いため、各企業の立地に応じた対策が求められます。

猛暑

近年では夏場に最高気温が35度以上の猛暑日になることが珍しくありません。その影響で熱中症になってしまう人も多いです。
企業には、従業員が熱中症にならないような対策が求められます。オフィスなどでは冷房により対応できますが、屋外など冷房が使えない環境で働く従業員に対してはファンが作業服に内蔵された「空調服」が効果的です。
また、停電になると冷房が使えなくなるため、ポータブル電源とサーキュレーターを用意しておくといいでしょう。飲料水なども常備しておくことが望ましいです。

秋に発生しやすい自然災害

秋期は大気が不安定な傾向があり、自然災害の多い季節です。秋に発生しやすい自然災害とその対策方法について見ていきましょう。

台風

台風は夏の終わりから秋にかけて発生しやすく、暴風雨などを伴い甚大な被害が発生する可能性があります。雨風による直接的な被害だけでなく、飛来物による被害にも注意が必要です。
大きな台風が上陸すると屋外を歩くことが困難になり、交通機関も麻痺するケースがあります。これにより従業員が出退勤できなくなる可能性も視野に入れて対策を講じておかなければなりません。
出社判断の基準などについては、あらかじめ定めておくことで、混乱を防止できます。また、テレワークや在宅勤務など非常時にもできるだけ事業を継続できる体制を整えておきましょう。
帰宅が困難になった場合に備えた対策も必要です。一晩明かせるくらいの食料や飲料などを備蓄しておきましょう。怪我人が出てしまったときに備えて、医薬品などもあった方が良いでしょう。

大雨

秋は秋雨前線の影響で大雨が降りやすく降水量が多くなりがちです。夏のゲリラ豪雨と同様に、河川の氾濫や土砂災害などを引き起こすことがあるため、同様の対策を講じておかなければなりません。
また、台風が重なってしまうこともあり、その場合にはより大きな被害を及ぼします。
大雨が降るときには、数日前くらいから天気予報などで注意喚起されていることが多いです。大丈夫だろうと軽視せず、従業員の安全確保や業務データのバックアップなど、必要な対策を怠らないようにしましょう。

突風・竜巻

突風は短時間だけ発生する非常に強い風のことで、主に積乱雲などが原因で発生します。突風により建物の一部などが破壊されることがあり、直接的な被害だけでなく飛来物にも注意が必要です。
また、竜巻も突風の一種で、主に積乱雲による上昇気流が原因で発生します。国内での発生件数は毎年20件前後と少なくありません。多い年には30件以上発生しています。
いずれも台風と比べると発生時間が短く範囲も狭めですが、命に関わるような被害をもたらすこともあり、軽視できません。
竜巻が発生する直前には、雷が鳴ったり冷たい風が吹いたりすることが多いです。天気予報などでも竜巻注意情報が発表されることがあります。そのようなときには、窓やドアを閉めきったうえで、なるべくそこから離れることが大切です。
窓やドアの近くで仕事をしている従業員がすぐに移動できるような体制を整えておきましょう。

冬に発生しやすい自然災害

pixta_58168477_S

冬は雪に関わる災害が多く、乾燥などにも気を付ける必要があります。その対策方法について以下で紹介します。

大雪・暴風雪

降雪量の多い地域では大雪により交通機関が麻痺することがよくあります。路面の凍結が原因の交通事故や、雪かき中の事故などもニュースで報じられることが多いです。
大雪に強風を伴う暴風雪の場合にはさらに危険が高まります。
暴風雪により運転中に危険だと感じた場合には、安全な場所に停車して天候の回復を待つのが望ましいです。
また、普段雪が降らない地域でも稀に大雪に見舞われることがあります。そのようなときには、混乱を避けるため、出社判断の基準などをあらかじめ定めておきましょう。

乾燥

冬は気温が低いため空気も乾燥します。空気の乾燥自体は特に被害をもたらすものではありませんが、火災が発生しやすくなるため注意が必要です。
オフィスなどで石油ストーブなどを使用している場合には、厳重に取り扱いましょう。なるべく火を使わない暖房器具を使用するのが望ましいです。

レスキューボードの活用シーン

災害に備えてレスキューボートベンチをオフィス内に設置しておきましょう。主に次のようなシーンで活躍します。
レスキューボード

熱中症になった人を搬送する

夏場に熱中症で従業員が倒れてしまったときに、レスキューボートがあれば便利です。工具を使用しなくても、ベンチからレスキューボートに変えられるため、いざというときにすぐ使えます。

災害で怪我をした人を搬送する

メイストームや台風などでは飛来物にぶつかって怪我をすることもあります。竜巻の場合には、オフィス内でも窓の近くにいて怪我をする可能性があるでしょう。
怪我人が出たときでも、レスキューボートがあれば、迅速に搬送して応急処置を行えます。適切に初期対応をすることでひどくならずに済むことも多いです。

普段は廊下などに設置してベンチとして活用

普段は廊下の隅の方などに設置しておけばベンチとして使用できます。少し休憩をしたいときなどに便利でしょう。
廊下なら目に付きやすいため、いざというときにどこにあるのか分からず慌ててしまうこともありません。

※関連ページ:レスキューボード「レスキューボード「防災・防疫製品大賞©2021 防災製品部門」受賞」

自然災害への備えは普段から万全に

自然災害に見舞われると、企業の業務も影響を受けることが多いです。台風やゲリラ豪雨などでは、命に関わることもあります。いつ身近で起こってもおかしくはありません。
一方で、あらかじめ対策を講じておくことで、被害を小さく抑えることは可能です。
季節ごとに発生しやすい自然災害を把握した上で、普段から対策を万全にしておきましょう。