TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

引越しするときのお掃除って、どこまで必要? ~退去するときのポイントをチェック~
2023.06.21 お掃除コラム

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進学や就職、パートナーとの生活など、ライフステージが変わっていくなかで一度は経験する「お引越し」。
生涯に引越しする回数を調査してみたところ、男性3.06回、女性3.03回。
平均すると、3.04回という結果が出ています。
実家から賃貸へ、賃貸から賃貸へ、賃貸から新しい持ち家へ――
さまざまなカタチの「お引越し」はあると思いますが、今回は経験することが多いであろう「賃貸」の住まいから引越しする時の〝どうする?〟に焦点をあててみました。

まずは知っておきたい「敷金」のコト

部屋探しをしている時に必ず目にするのは「敷金」という項目。
これは入居時に、一定の金額をあらかじめ大家さんや管理会社に預けるというシステムです。
預けた敷金は、もし家賃を滞納した場合や、退去時の修繕費用にあてられます。
地域によって価格は変動しますが、平均的に家賃の1か月~2カ月分程度のところが多いです。
そして敷金は、家賃滞納などがなかった場合、退去時に修繕費を差し引いた額が返還されます。

最近は「敷金ゼロ」という物件も増えてきました。
入居時の初期費用が抑えられるというメリットがありますが、退去時に一定の金額をクリーニング費用として払わなければいけない場合があります。
必ず入居時の契約書を必ず確認しておきましょう。

賃貸からの退去時に
・「敷金」はどれくらい返ってくるのか?
・修繕、クリーニング費用は請求されるかどうか?
をしっかりチェックしておきましょう。

しっかり知っておきたい、「原状回復」とは?

退去時のトラブルとして多いのは、「原状回復」にまつわることです。
その内容は、退去した部屋のクリーニングや修繕費用がかかり、敷金が返ってこなかったり、高額な請求をされたりというもの。
消費生活センターの賃貸住宅に関する相談のうち、約4割が原状回復に関するもので、年に1万3000件程度寄せられています。
国もこの状況を鑑みて、2020年4月に法改正を行い、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を提示しました。
今まで、原状回復は「部屋を借りた時(入居時)の状態に戻すこと」というイメージがありました。
しかし、このガイドラインでは、
・経年劣化
・普通に暮らしているうえで起こる損耗
に対する原状回復費用は、借りている人の負担に当てはまらないとされています。
借りている人の負担が必要になるのは、不注意や故意に付けた傷、一般的な日常の清掃を怠った場合の汚れなどの修繕・クリーニング費用です。

【貸主(大家・管理会社)負担になるパターン】

・画鋲やピン穴などの補修
・日焼けによる壁紙や畳の張り替え
・家具や家電の設置による床の凹みや傷
・網入りガラスなどで起こる、気温差による破損
・地震など天災で生じた破損

【借主負担になるパターン】

・タバコのヤニによる壁、クロスの汚れ
・ペットを飼育したことでついた傷やニオイ、汚れ
・飲食物をこぼしてできたシミ
・結露などを放置してできたシミやカビ
・水回りなど通常の清掃を怠ってできたシミやカビなど

住んでいる年数が長くなるほど、通常に暮らしていても損耗は多くなっていくもの。
もし退去時の修繕費用や敷金返還で「おかしいな」と思う場合は、消費生活センターへ相談したり、ガイドラインをもとに説明を受けてみましょう。

退去時のお掃除って、どこまで必要?

退去時のお掃除は、どこまでキレイにする必要があるのだろう……?
お引越しするときに悩むポイントです。
ライフスタイルごとに、掃除をする頻度は変わってきますが、日々の掃除を行っている場合は大きな問題はありません。
それでも、特に汚れがたまりやすい場所は重点的にチェックします。

・浴室の黒カビ、ピンクカビ、水垢
・キッチンシンクの水垢、換気扇やコンロ周りの油汚れ
・トイレ本体の汚れ、貯水タンクの水垢、床や壁面の汚れ
・トイレや浴室の天井等にある換気扇のホコリ
・窓や網戸の汚れ
・ベランダや室外機の砂埃など

キッチン、トイレ、浴室といった水回りの汚れは、1日でいっきに掃除するのはとても大変です。
どのくらい汚れているかを確認して、しっかりスケジュールをたてて退去日より前もって掃除しましょう。

いよいよお引越し――退去日はホコリ掃除がメインです

基本の清掃を終え、荷物を梱包して迎える退去日。
荷物や家具・家電がすべて空っぽになった部屋は、一見キレイに見えてもまだ汚れが残っている場合が多いです。

【退去時のお掃除に用意しておきたいもの】

・フロアワイパー(替えシートは乾・湿どちらも用意するのをオススメ)
・ハンディモップ
・ウェットティッシュ
・トイレ掃除用シート
・ゴミ袋
・ビニール手袋
・マスク
・雑巾
・掃除機(持ち運びできるサイズのものがあれば)

退去時の掃除に使う道具は、使い捨てやコンパクトに折りたためるものがオススメ。
最後に手で持ち運べるくらいの量を想定しましょう。
また、途中でお手洗いに行きたくなる場合もあるので、トイレットペーパーを1巻持っておくことも忘れずに。

【荷物を運び出したあとのお掃除手順】

①掃除の基本は上から下へ、まずは天井のホコリを
天井は予想外にホコリが付いている場所です。フロアワイパーを使って優しく撫でるようにホコリを落とします。
とくに壁と接する角部分はホコリがたまりやすい場所なのでしっかりと。
照明が元から付いている場合は、ライトカバーの隙間に溜まったホコリもハンディモップなどでキレイにしましょう。

MMフラワークリーン 伸縮

薬剤を使わず静電気でホコリを吸着できるモップです。静電気の吸着力がホコリの浮遊を減らし、ホコリを舞い上げずにお掃除できます。
MMフラワークリーン 伸縮
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②見えづらい場所のホコリも忘れずに
普段のお掃除ではなかなか行き届かないのが、視線より高い場所。エアコン上部やカーテンレール、室内ドアの枠、ふすま等の上部の枠部分のホコリを、しっかり落としましょう。

EFフリーフィット 伸縮

ヘッドが自由なカタチに曲げられるので、エアコン上部やカーテンレールのホコリ取りに最適です。糸は超極細繊維で、ホコリや皮脂などを洗剤なしでスッキリおとします。
EFフリーフィット 伸縮
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③家具・家電が置いてあった場所をチェック
テレビや冷蔵庫、デスク、本棚など大きな家具・家電は壁面に沿って設置することが多いです。
そして家具家電類の裏にたまっているホコリは、壁面にたまっている場合がほとんど。
ホコリが舞ってしまわないように、フロアワイパーやハンディモップを使ってしっかり落としてください。

④床に落ちたホコリをしっかり集める
天井、壁の順番に掃除して落としたホコリを集めるように、床面をフロアワイパーで拭きます。
部屋の角には特にホコリやゴミが集まるので、取りこぼしのないように気を付けましょう。
掃除機をかける場合は、フロアワイパーでしっかり拭き掃除をした後のタイミングで。
ホコリをしっかりと集めて捨てたあと、窓を開けて換気します。
最後に、水で固く絞った雑巾か、ウェットタイプのフロアシートを使って拭き掃除を行います。

フロアワイプ

天然木を使用したスタイリッシュなフロアワイパーです。床にしっかりとフィットし、狭いところのホコリもきれいに拭き取ります。
フロアワイプ
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⑤最後の水回りチェック
キッチン・トイレ・浴室などの水回りを、ゴミ等が残っていないか大まかにチェック。
洗濯機が置いてあった場所も、普段は掃除しづらいので、ホコリやゴミなどを取り除いて拭き掃除しましょう。

【清掃時に覚えておきたいポイント】
・換気はホコリ掃除が終わってから!…窓を開けながら掃除するとホコリが舞い上がってしまいます。
・水拭きは最後に……ホコリは水で濡らすと固まって拭き取りにくくなります。
・動きはゆっくり&しっかり……パタパタとモップやワイパーを動かすのはNG。掃除する壁や床面にしっかりとくっつけて、撫でるように拭きましょう。
・フロアワイパーの使い捨てシートはこまめに交換しましょう。壁・床と掃除する場所ごとに変えることで、ホコリやゴミを他へ広げずにすみます。

退去日の清掃は、ホコリを拭き取ることがメイン。しっかりマスクをして、ホコリを吸わないように気を付けながらお掃除しましょう。

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