TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

ホテル客室清掃の効率化には手順が大事!清掃する場所別にポイントをまとめました
2019.06.24 業界コラム

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駆け出しの頃に先輩から「1部屋をなるべく短い時間で完璧に仕上げるのがホテルの客室清掃の仕事!」と指導された清掃員も多いのではないでしょうか。ホテルの規模や客室の大きさなどで所要時間は異なりますが、ホテル清掃といえば大抵は時間との勝負になります。素早く清掃を完了するには、手際の良さはもちろんのこと作業全体の効率も欠かせません。そこで今回は、清掃の場所別に効率的に清掃するポイントをまとめました。

客室清掃のポイント

効率化を実現するためには、全体の流れを把握することが必要不可欠です。ということで、まずは客室清掃の一般的な流れを再確認してみましょう。また、今回ご紹介する方法はあくまで一例であり、ホテルや業者によって異なることがあるので注意しましょう。

■清掃の順番(前準備)

1.清掃する部屋と工程表を確認。ステイ・アウトの部屋を区別する。
2.アウト部屋の掃除から始める。部屋に入る際は、必ずノックしてチェックアウトしているかを確認すること(稀に情報の行き違いで、お客様がいるケースがあります)。
3.ドアを開放して、玄関から順にハンガーやスリッパなどを整えながら、奥に進んでいく。
4.途中にバスルームがある場合は、換気扇を付けてシャワーカーテンの状態を確認する。
5.部屋の全ての窓を開ける。
6.ゴミ箱の中のほか、部屋中の目立つごみを一気にゴミ袋の中に入れて、口を広げたまま廊下に出す。
7.コップや歯ブラシなどのアメニティやタオル、バスローブ、食器などを差し替える。古いものはゴミ箱へ。
8.シーツ、各種タオル類を改修してリネン袋に入れる。その際に、替えのシーツ・枕カバー・浴衣などベッドメイク用のリネン類をベッドの上に置いておく。

上記の1~8が客室の清掃とバスルームの清掃を行う主な流れになります。客室清掃は基本的には2人1組で行うことが多いので、「バスルームのチェック時にゴミを集めてもらう」など、相方とどの作業をするかを決めておくことで、よりスムーズに作業を進められるでしょう。簡単な作業やチェックが多いので、まずはこの前準備から時短を図るのがおすすめです。

バスルームの清掃のポイント

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バスルームの清掃は客室清掃のなかでも特に重労働な場所です。また、臭いなど比較的クレームに繋がりやすい場所でもあるのでスピードとともに正確性も求められます。

■バスルームの清掃の順番

1.前準備でシャワーカーテンが乾かせば問題ない程度の汚れ、破損、臭いの場合は、そのままカーテンレールに引っ掛ける。上記の点が目立つケースは、シャワーカーテンを差し替える。
2.バスタブを最初に掃除する。早めに手を着けることで、掃除が終わるころには自然乾燥している状態にする。
3.トイレを清掃する。
4.コップなどのアメニティを洗って、拭き用のタオルで雫を拭きとる
5.シンク、トイレの外側、シャワーヘッド、鏡などの各場所を洗浄してタオルで拭き取る。
6.シャンプーやボディソープなどを補充する。
7.バスルーム、トイレをもう一度再チェック。特にシャワーカーテンには髪の毛が付着しやすいので、交換しない場合は意識して確認する。
8.すべての作業が完了したら、トイレットペーパーを三角折りにする。

以上がバスルームの清掃の基本的な流れになります。バスルームの作業で重要なのは、シャワーカーテンです。シャワーカーテンを取り外して新しいものを設置するのは、案外手間がかかります。清掃員としては「できれば取り換えたくないなぁ」と思う人も多いですが、シャワーカーテンは雑菌が繁殖しやすく臭いが発生しやすい備品の1つです。
雑菌が繁殖してしまうと、嫌な臭いが発生してしまい、嗅覚が敏感に人を嫌な気分にさせてしまい前述したクレームに繋がってしまう恐れがあります。
そこで、必ずシャワーカーテンに鼻を近づけてチェックすることをおすすめします。可能であれば相方の作業を止めてでも、ダブルチェックしてみましょう。
とはいえ、シャワーカーテンの予備は全室分あるわけではありません。シャワーカーテンを替えるか、否かの判断を正しく行うことで作業の効率化にも直結するでしょう。

ベッドルームの掃除のポイント

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続いては、ベッドルームの掃除のポイントを紹介します。

■部屋の掃除の順番

1.ベッドメイク
2.テレビやテーブルなどの家具、家電を拭き掃除する。
3.部屋の中の引き出しをチェックする(冷蔵庫を含む)。
4.掃除機を部屋の奥から玄関に向かってかける。
5.お茶・ポット・コップなどの備品にセットする。ゴミ箱にビニール袋を入れてカーテンを閉め、最後にバスルームに髪の毛がないかをもう一度チェックして退室する。

部屋の掃除の基本は、ベッドメイク・掃除機・家具などの拭き掃除の3点です。掃除機は、基本的には部屋の奥から入口にかけて行いましょう。一度の流れで済ませることを確認し、細かな髪の毛などは粘着フィルムのついたローラーを持って、最後に確認することをおすすめします。さらに家電や備品などを拭く際は、ベッドメイクする際にあらかじめ洗剤を吹きかけておくことで、ベッドメイクを終えたときにちょうど汚れが分離するのでタイミング良く拭き取ることができます。

パブリックスペース(共用部)の清掃のポイント

ホテルの清掃といえば客室清掃が花形ですが、客室だけでなく、玄関・エレベーターホール、エレベーターの中、駐車場、ロビー、廊下、共用トイレなどの「パブリックスペース(共用部)」の日常清掃を担当する人も少ないと思います。
多くのお客様が利用するパブリックスペースの清掃はとても重要です。ここでは、パブリックスペースの掃除のポイントについてご紹介しましょう。

ホテルのパブリックスペースの日常清掃は、基本的には廊下・階段・ロビーなどの床掃除が中心になり、具体的には床拭き・床掃き作業が多いです。掃除機、ほうき、チリトリ、粘着式フィルムのローラーが4種の神器になります。効率的にはやはり手順が大事です。

1.まずは目視で目立つごみを回収
2.片道のルートで掃除機をかける
3.コロコロを手にして、髪の毛などを最終チェックする

基本を押さえてクレームのない客室清掃を

客室、バスルーム、共用部の清掃業務の基本的なポイントを紹介しました。各ホテルや業者によって清掃のマニュアルやルールは異なりますが、いずれにしても基本を守りながらしっかりと行うことで客室清掃員にとって避けるべき宿泊客からのクレームのリスクを下げることが可能です。