TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

長期休暇、自粛明けに活用したい倉庫、事務所の清掃マニュアルとは
2020.05.21 お掃除コラム

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感染症が蔓延する昨今、清潔な職場は社員の健康や会社の生産性を保つうえで欠かすことができません。以前よりもテレワークや時差出勤が増加しているとはいえ、職場の衛生環境を整える重要性はむしろ高まっています。
しかし、通常業務を妨げず、効率的に清掃するにはコツが必要です。また、久しぶりの出勤で清掃に取り掛かる際に、何から手を付ければ良いのかわからないという状況は避けたいところです。
そこで今回は長期休暇や自粛明けに実施したい清掃マニュアルを紹介します。

長期休暇明けにオフィス・倉庫を掃除するメリット

長期休暇明けは職場を掃除するのに最適なタイミングです。単純に長期休暇中にオフィス・倉庫にたまった汚れを落とすためでもありますが、他にも清掃をおすすめする理由があります。具体的なメリットは以下です。

・オフィスの掃除で健康被害が減る
室内の空気が淀んでいるとアレルギーや呼吸器系の疾患、様々な感染症にかかりやすくなります。自粛生活で免疫が弱っているならばなおさらです。適切な掃除で社員の健康を守りましょう。

・倉庫の清掃でストレスと作業時間が減る
倉庫が整理されていると探しものをする時間は短縮され、社員のストレスも軽減します。小さな積み重ねが職場の雰囲気や社員のモチベーションを左右するので倉庫の整理整頓をしましょう。

通常業務も大切ですが、オフィスと倉庫の掃除で根本的な業務改善が期待できます。是非取り組んでみてください。

倉庫の清掃作業の内容とポイント

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倉庫は人目につきにくく乱雑になりやすい上、物も多いです。そのため計画なしに掃除を始めると膨大な時間を浪費してしまいます。しかし、いくつかのポイントさえ押さえておけば円滑に作業を進めることができます。ここでは倉庫の整理整頓に特化した清掃について順序だてて紹介します。

1.片付けだけの出勤日を設定

先述の通り、倉庫は物が多いので片付けには多大な人員が必要です。自粛明けで蓄積した通常業務にいち早く取り組むためにも、あえて全社員の協力を得て集中的に片付けをするのが良いでしょう。まわりまわって通常業務が円滑に進むようになります。また、片付けで出てくる産業廃棄物を処理するために業者の手配をすると良いでしょう。

2.社員の特性に応じて掃除場所を割り振る

片付けが得意な社員には細かい作業を任せ、苦手な社員には単純作業を任せましょう。例えば前者には書類や備品の整理整頓、後者には重いものの運搬や床・天井・照明器具の拭き掃除といったイメージです。片付けの得意不得意の判断基準としては、社員の普段の働きぶりやデスク周りの様子を見ると良いとされています。

3.捨てるものと捨てないものを共有しておく

掃除の前に何を残して何を捨てるのか決めておきましょう。掃除の基本は不要なものを捨て、必要なものを整理整頓することだからです。また、掃除をするうちに判断に迷うものが出てきた場合や、必要なものまで捨てられるといったリスクを避けるために責任者が最終チェックするのも良いでしょう。

4.収納方法にルールを設定する

手順3までで不要なものが捨てられたら、残ったものを収納します。その際は収納方法を定める良いでしょう。例えば「年代」「カテゴリー」「頻度」に分類する方法が有効だと言われています。書類を例に挙げると、作成日、種類、使う頻度に応じて収納場所を変えます。その際、収納場所にテープで「20××年」「定例会の議事録」などという風に社員が判断しやすいような記載を残しておくと良いでしょう。ルール化しておくことで新たに物が増えても収納場所に困ることが少なくなり、探し物もしやすくなります。

5.定期的な片付け・掃除をする

大規模な掃除は業務改善のために大切ですが、その間通常業務が停止するので何度も行うものではありません。再び掃除前の様に乱雑にならないように工夫することが重要です。例えば数か月に1回、軽く掃除する日を決めるなどして、清潔で整理整頓された状態が保たれるようにしましょう。

なお、上記の手順は社員自らが掃除を実施する前提で紹介しましたが、会社によって倉庫の規模や収納物も異なります。ワックスをかけたり倉庫内のトイレ掃除までこなすなど、作業が大がかりになる場合には倉庫内清掃業者に依頼することも選択肢の1つです。

事務所の清掃作業の内容とポイント

事務所の清掃作業をする主な目的は衛生環境の改善です。そうすることで社員の心身の健康を守り、気持ちよく働いてもらえるようにします。ウイルス・感染症が蔓延する今だからこそ事務所の清掃に注力すると良いでしょう。
具体的に実施する作業としては以下があげられます。

・ほこり掃除
床や壁などのほこりがたまりやすい場所は重点的に掃除してください。

・換気
室内の空気を入れかえましょう。ドアや窓の開放が難しい場合は空気清浄機を活用するのもおすすめです。

・観葉植物の設置
観葉植物にはカビやバクテリアの発生を抑制する効果があります。また、人体に有害な化学物質を吸収する働きがあるのでシックハウスの予防にもなります。

・消毒
感染症予防のために人の手が触れる部分は清潔にする必要があります。

これらの内、現在は特に感染拡大の抑制が大事かと思われますので、消毒について詳細に解説します。基本的にはアルコール消毒液が細菌・真菌・ウイルスに対して有効なので便利ではありますが、現在は品薄です。そこで厚生労働省・経済産業省のポスターにてアルコール消毒液の代用品として紹介されている品物を列挙します。なお、塩素系消毒薬は人体に有害ですので、手指消毒などには用いないよう注意してください。

室内環境には塩素系漂白剤

デスク、ドアノブ、トイレの便座、トイレのレバー、手すり、照明のスイッチ、洗面台、リモコンなどに使用できます。「物」には使えますが「人体」には使えません。「花王」「カネヨ石鹸」「ミツエイ」などから販売されてる塩素系漂白剤を希釈することで作成できます。メーカーのホームページに希釈方法の説明があるのでそれに従って正確に作成してください。

食器類は熱水で消毒

食器や箸などの消毒として、80℃の熱水に10分間つけましょう。

石けんとハンドソープでアルコールを節約

10秒間石鹸やハンドソープで手全体を洗い、15秒間流水ですすぎましょう。これを1回するだけで残存ウイルスの数が約0.001%になり、2回すると約0.0001%になります。時間があるときにはアルコール消毒液だけに頼らず手洗いするのが良いでしょう。

アルコール濃度が高い酒

酒を代用品とするのはあくまで「医療機関」に向けた特例措置です。アルコール濃度の高い酒(70%~83%)を代用品として使用することが厚生労働省から承認されました。

社員を守る。長期休暇明けは事務所と倉庫の清掃を

事務所と倉庫を掃除すると社員の心身の健康が保たれ、業務効率が向上します。普段は通常業務が優先されるところを、長期休暇明けは特に衛生環境整備に注力すると良いかもしれません。倉庫の清掃は上記の手順を参考に実施し、事務所の清掃は清潔な空気にすることと、消毒を徹底してください。効果的な清掃で感染症に備え、会社の利益と社員の健康、更に自社に出入りする関係者の安全を確保していきましょう。