TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

ソーシャルディスタンシングとは?効果や啓発方法をまとめて紹介!
2020.06.19 業界コラム

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ソーシャルディスタンシング(Social Distancing)とは

5月25日に緊急事態宣言が解除されましたが、新型コロナウィルスの感染はまだまだ続いている状態です。そんな中で『新たな生活様式』が発表され、私達の行動意識も変化してきているかと思います。

具体的な感染対策として「ソーシャルディスタンス」という言葉を多く聞かれるかと思いますが、「ソーシャルディスタンシング」「フィジカルディスタンシング」など様々な言葉があります。意味は似ていますが、英語と照らしたときに最も正しいのは「ソーシャルディスタンシング」です。その理由も含め、今回は「ソーシャルディスタンシングの効果と意味」を解説していきます。

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ソーシャルディスタンスとソーシャルディスタンシングは違う?

日本では、人と人との間隔を開けることを「ソーシャルディスタンス」「ソーシャルディスタンシング」と言ったりしますが、何か違いはあるのでしょうか?

ソーシャルは「社会の、社会に関する」という意味です。

ディスタンスは「距離、間隔、隔たり」という意味があります。これと「ソーシャル」を合わせると「社会的な距離」という意味になります。本来、ソーシャルディスタンスは社会学用語で「特定の個人やグループを排除する」という意味となります。

一方、ソーシャルディスタンシングは公衆衛生戦略を示す用語で、「感染拡大を防ぐために物理的な距離をとる」という意味になります。

まとめると、
・ソーシャルディスタンス(Social distance):特定の個人やグループを社会から排除する
・ソーシャルディスタンシング(Social Distancing):感染拡大を防ぐべく、物理的な距離をとる
ということで、意味合いが若干違います。

ちなみに「フィジカルディスタンス」という言い方もあります。WHOでは、「(感染拡大防止のために)物理的な距離を置く」という意味を明確に示すために、この「フィジカルディスタンス」という言い方を用いることもあるそうです。

弊社では、より英語の原文に近い表現ということで、「ソーシャルディスタンシング」を用いています。

ソーシャルディスタンシングの歴史

ソーシャルディスタンシングが行われた例は、今回の新型コロナウイルス大流行以前にも何度かあります。

例えば、1918年にスペイン風邪が流行した際には、アメリカ・セントルイスで学校の閉鎖や大人数の集会禁止などの社会距離拡大戦略を行いました。

ソーシャルディスタンシングを実施したセントルイスは、何の対策をしていなかったフィラデルフィアと比べ死亡率が低くなったというデータもあります。

ソーシャルディスタンシングの効果

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1回の咳やくしゃみで、約10万個~約200万個のウィルスが飛沫と共に飛び散ります。その距離は2メートルもあると言われています。ソーシャルディスタンシングが推奨する「2メートルの距離」を保つことで、咳やくしゃみなどの飛沫感染から身を守れる可能性が高まります。

また、物理的な接触を避けることで、衣服や皮膚へのウィルスの付着(接触感染)のリスクを下げることができます。

要注意なのは、「2メートル」はあくまでも目安であるということ。風向きや周辺の環境によって飛沫の飛び方や距離が変わります。そのため、マスクや手洗いうがい、手指の消毒が有効なのです。

ソーシャルディスタンシングの啓発方法

ソーシャルディスタンシングを啓発しているコンビニやスーパーが増えてきています。そうしたところは、足元に目安となるシールを張ったり、看板を使ったりしてソーシャルディスタンシングを啓発しているところが多いようです。

楽天インサイト株式会社の調査によると、「ソーシャルディスタンシング」という言葉が広まってきているとはいえ、実際に行っている人は30%前後にとどまっています。

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引用:楽天インサイト株式会社「在宅勤務に関する調査」

ソーシャルディスタンシングを啓発する際は、「ソーシャルディスタンシング」という言葉を知らない人にも伝わるように、より明確に、分かりやすく呼び掛ける必要があります。

ソーシャルディスタンシング啓発の注意点と対策

様々なところで言われている通り、緊急事態宣言が解除された今だからこそ、より気を引き締めなければなりません。

しかし、簡易的な張り紙やポスターでソーシャルディスタンシングを啓発しても気付いてもらえないことはよくあります。また、適当な台の上に手指消毒スタンドを置いただけでは、気付いてもらえないだけでなく、不衛生に見えてしまい、使ってもらえない、、、といったお悩みもよく聞くようになりました。

そこでおすすめしたいポイントは下記の2点。

・ポイント①:気付いてもらいやすい方法でソーシャルディスタンシングを啓発すること
・ポイント②:気付いてもらいやすい&清潔感のある台に消毒液を設置すること

この2点に注意することで、ソーシャルディスタンシングと手指消毒を強化し、新型コロナウイルスの感染拡大、いわゆる「クラスター(感染者集団)」発生の防止に繋がります。

例えば、テラモトが製造、販売している「ミセル折りたたみ屋内看板(縦型)」と「ミセル メディカルスタンド」。両方に共通しているのは、視認性の高いデザインで気付いてもらいやすいこと。

デザインというところで言えば、「ミセル看板差替え式」もソーシャルディスタンシングの実施に最適です。こちらの特徴は、その名の通りデザインボードを差替えられること。用途別のデザインボードを用意しておくことで、他の用途でも使用可能です。

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例えば上記のような方法で訪問者にソーシャルディスタンシングや手指消毒を啓発することで、訪問されたお客様にも「衛生的な環境」としてご安心いただけるかと思います。

みんなのために、距離をとろう!

今回はソーシャルディスタンシングについてご紹介してまいりました。今回の内容をまとめます。

・ソーシャルディスタンシングとは「感染拡大を防ぐべく、社会的な距離をとる」こと。
・2メートル前後の距離をとることは、飛沫感染や接触感染のリスクを下げるのに効果的。
・ソーシャルディスタンシングは効果的な反面、認知度や実施状況は“諸外国と比べて”低い。
・ソーシャルディスタンシング啓発のポイントは、「気付いてもらいやすい方法で2メートルの距離を促すこと」と「清潔感のある台に消毒液を設置すること」

皆様一人ひとりの心がけで、ソーシャルディスタンシングをスムーズに実現していきましょう。

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