TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

水拭き・化学・ペーパーなど。モップの種類と正しい使い方
2020.10.09 お掃除コラム

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モップは掃除道具の中で汎用性がトップクラスです。掃除機の様に騒音が発生する心配もないので、好きな時に気軽に掃除できるのが魅力でしょう。水拭き・化学・ペーパーと種類も豊富です。ただ、色々な種類があるからこそ、それぞれの正しい用途や使い方は分からないかもしれません。そこでこの記事では代表的な3種類のモップと基本的な使い方について解説します。家庭やオフィスでモップを使いたい方におすすめの内容です。

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モップの代表的な3種類を比較

先述したように、モップは「水拭きモップ」「化学モップ」「ペーパーモップ」の3種類があります。同じモップでも用途・形・手入れの方法など異なる点がいくつかあるので、まずは概要として、以下の表を参考にしてください。

■モップの種類と特徴

水拭きモップ 化学モップ ペーパーモップ
用途 ・床面の拭き掃除 床面のほこり取り 床面の拭き掃除
・ワックスがけ
水拭き ×
※水拭き用シートもある
から拭き
使いやすさ
※使いこなす技術の習得が必要 ※再生(薬剤の浸透)に時間・手間がかかる ※誰でも簡単に使える
手入れの容易さ
※洗濯機でまとめ洗い可 ※洗い・干しに手間 ※汚れたらスペア交換

以下ではそれぞれのモップの特徴と使い方について解説します。

水拭きモップの特徴と使い方

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水拭きモップはハードフロアの水拭き・ワックスかけに広く用いられています。ビル清掃などの業務用のイメージが強いと思われますが、弊社では家庭向けのサイズ感のモップも取り揃えています。例えば小型モップの「シャークⅡモップ」などは非常にコンパクトで使いやすいと思われます。以下では水拭きモップについて掘り下げて説明します。

水拭きモップは糸の材質によって用途が異なる

水拭きモップというと「水拭き専門」だと解釈してしまうかもしれませんが、実は糸の材質によってはワックスがけに適していることもあります。また耐久性も異なるので購入を検討する際は下記の表をご参照ください。

■水拭きモップ糸の材質の種類と特徴

水拭き ワックスがけ 耐久性
純綿
※新品の糸には綿油が付着しているので、数回洗って油分を落してから使う。

※水を吸うと糸が強化される。
化学繊維
(ポリエステル、レーヨン)
混紡
(綿+化学繊維)

水拭きモップの使い方

基本的なことですが、背筋を伸ばした状態で掃除しましょう。そして水拭きモップによる拭き掃除は、拭きあとが一直線になるように、モップ糸を左右に動かし、後退しながら拭き進めます(拭きあとを踏まないため)。左右に動かす幅は約120センチです。ポイントとしては、1つ前の拭きあとに三分の一ほど重ねる感じで拭いていくと、隙間なく磨くことができます。後方を確認しながら注意して作業してください。

壁際や隅を掃除する際には、糸が直接巾木(壁の下部)に当たらないよう注意してください。壁際だけは糸部分に手を添えながら、糸を壁側に向けた状態で、ぞうきんのように座って丁寧に磨くのが良いでしょう。

また、こびりついた頑固な汚れについては「足」を使います。汚れの上にモップを置いたら、糸部分を足で踏み、ぐりぐりと前後に動かしてこすり落としましょう。家庭内ではあまりないかもしれませんが、例えば雨の日のビル清掃でヒールマークがついている場合に有効です。

水拭きモップのお手入れ

水を張ったモップ絞り器、またはシンクの中で根元までしっかり洗います。なお、モップ絞り器は弊社でも販売しておりますので、詳しくはカタログをご覧ください。

テラモトデジタルカタログ

具体的な手順は以下の通りです。

1.糸を上下に振る(振り洗い)。
2.モップのT字部で糸をグーッと押さえる(押し洗い)。
3.柄を左右にぐりぐりと回転させる(きりもみ洗い)。
4.洗ったモップ糸を手またはモップ絞り器で絞り、糸の根元まで良く乾かす。なお、雑菌の繁殖を防ぐために、洗ってから2時間以内に風通しの良い場所で干すようにするのが大切。

モップ絞り器の性能比較

水拭きモップを絞るための絞り器には4種類あります。どれも手を濡らさずに洗って絞ることができるのがメリットですが、使い方や絞り性能が異なります。以下の表に情報をまとめたので、モップ絞り器選びに迷った際はご参照ください。なお、絞り性能は当社研究室にて実施した研究結果に基づきます(保証値ではありません)。

■4種類のモップ絞り器

ペダル式 ペダル式
(ハンドル付き)
ペダル式
(調節ダイヤル付き)
レバー式
使い方 糸をローラーに挟み、ペダルを踏んで絞る。 ペダルに加えて手動ハンドルを使う。 絞り加減をダイヤルで調節できる。 バケツに取り付け、手でレバーを操作して絞る。
絞り性能
(絞り取られた
水分量の割合)
45%~50% 50%強 50%強(ハンドル付きよりもわずかに絞れる) 40%弱

※男性の手絞りは50%強、女性の手絞りは約45%です。

化学モップの特徴と使い方

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化学モップはモップ糸に少量の鉱油を含ませ、その効力で床の表面のほこりを拭き取ります。要するに吸着剤の力でホコリを取り除きます。なお、このような除塵法を「ダストコントロール法」といいます。乾拭き専用なので注意してください。

化学モップの使い方

先ほどの水拭きモップは後方に進むなど、細かいテクニックが必要でしたが、化学モップは誰でも簡単に扱えます。軽く床をなでるように、一定方向に拭き進めてください。ただし、モップを強く押し付けるように拭いてしまった場合には、モップ糸の油分が床に付着し、油じみ・汚れの原因になるので力加減には注意してください。

化学モップのお手入れ

化学モップは、油性の薬剤を染み込ませてあるため糸が汚れやすく、すぐに黒ずんできます。ただし、糸がかなり汚れていても、除塵効果は持続します。それでも汚れがひどく、除塵できなくなった場合には、次の手順でお手入れしてください。

1.中性洗剤または専用の洗剤で洗う(揉み洗い)。
2.すすぎ洗いをして風通しの良い場所に干し、乾燥させる。
3.モップ糸を新聞紙の上に置き、25センチほど離れたところから油性吸着剤を吹き付ける。
4.新聞紙で糸をつつみ、吸着剤が糸に染み込むまで数時間置く。
5.糸が床や壁につかないように保管する(吸着剤(油分)がしみだしてシミや汚れの原因になる)。

ペーパーモップの特徴と使い方

シート(ペーパー)をモップの先に取り付けて、ゴミを絡めとるタイプのモップです。シートと床面の摩擦によって発生する静電気で、ちり・ほこりを吸着します。誰でも簡単に扱え、スペアは汚れたら洗わずに捨てるだけという手軽さから、広く使用されています。業務用はもちろん家庭用も存在します。なお、シートは「から拭き用」が主流ではありますが、「水拭き用」「つや出し用」もありますので、必要であれば準備しましょう。

吸着性に優れたシートの材質

ペーパーモップに使われているシートは「不織布」という素材からできています。普通の布地に比べて繊維が極細かつ複雑に絡み合っているので、ゴミを絡みとって逃しません。そのため細かいゴミの吸着性に優れています。

吸水タイプのシートのお手入れ

使い捨てでない吸水タイプのシートは洗って繰り返し使用できます。シートに絡まった綿ぼこりや髪の毛などをブラシなどで払い落してから洗濯します。洗濯方法は手洗いまたは洗濯機(洗い3分・すすぎ1回・脱水1分)です。洗濯機の場合は弱アルカリ性の衣料用洗剤を用いてください。吸水タイプのシートは20回程度の洗濯が可能です。

使い方次第で効率アップ!3種類(水拭き・化学・ペーパー)のモップは超便利

床掃除の定番アイテムともいえるモップですが、意外と知らない使い方もあったのではないでしょうか。単純な床掃除であれば掃除機で事足りることもありますが、モップの特性を理解した上で使い分けられれば、効率的な掃除が可能です。細かい部分のホコリ取りもできますし、水拭き・ワックスがけと使い勝手が良い道具です。家庭・オフィスでの掃除に役立つこと間違いなしですので、興味のあるモップがあれば弊社商品をご覧ください。

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