TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

『都市型水害』を知ろう ――身近になった〝雨〟の被害、情報をキャッチして備えよう
2023.11.15 商品の選び方 商品紹介コラム

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梅雨や台風など、日本は昔から〝雨〟によって起こる災害の多い国。
しかしここ数年、雨による被害の形が変化してきています。
河川の氾濫や土砂崩れといった大きな被害だけでなく、近年では街中でも浸水などが発生することも。
海・河川・山や崖の近くなど、危険な地域以外でも備えが必要になってきています。

水害の原因となる〝氾濫〟とは?
大雨によって水量が急激に増加し、溢れることを〝氾濫(はんらん)〟と呼んでいます。
氾濫には
・河川の水が堤防から溢れたり、堤防が決壊したことで起こる『外水氾濫』
・地域の下水処理能力以上の雨が降り、地表に溢れる『内水氾濫』
の2種類があります。
このうちの内水氾濫が、街中など身近な場所で起こる『都市型水害』の原因です。
都市型水害は、河川から離れた場所でも起こる可能性があり、あっという間に水が溢れてしまいます。
ここ数年の集中豪雨などの影響で、今までは水害が起こるなんて考えられなかった、という場所で大きな被害が出た地域もあります。
どんな時に起こりやすく、どんな場所がよりリスクが高いのか?
そしてどう備えればいいかを、見直してみましょう。

近年、変化し始めた〝雨の降り方〟

近年、ニュースなどでよく耳にするようになった『ゲリラ豪雨』『線状降水帯』――これらは、温暖化や都市部のヒートアイランド減少などの影響で変化した雨の降り方です。
どちらも都市部でも発生しやすい大雨で、都市型水害の原因となります。

ゲリラ豪雨とは

局地的に激しい雨が降ること。
暖かい空気と冷たい空気がぶつかるなど、大気の状態が不安定になると発生する積乱雲が原因です。
特徴としては、四方10kmほどの狭い範囲で発生しやすく、30分~1時間程度で止むのが特徴。
しかし1時間100ミリを超えるほど猛烈な量の雨が降ります。
気象庁の用語では「局地的大雨」「急な大雨」とも呼びます。
積乱雲の発生場所は予想が難しく、通常の雨と違い予測がたてにくいことも特徴です。

線状降水帯とは

「線状降水帯」という言葉が広まったのは、2014年8月に広島県で発生した、死者70名以上を出した豪雨災害からと言われています。
線状降水帯とは、積乱雲が、次々に発生して列をなすように停滞・移動しながら大雨を降らしていくこと。
いくつもの積乱雲が数時間にわたって同じ場所を通過するため、長さ50~300km、幅20~50kmほどの線状に伸びた雨域が発生します。
雨雲レーダーなどで見てみると、強い雨量を示す黄色~オレンジ・赤色の分布が線状に伸びている様子がはっきりとわかります。
1時間に100ミリ以上の大雨が、数時間に渡って同じ地域で降り続けるため、外水・内水氾濫や土砂崩れなど大きな被害の原因となってしまいます。
また、ゲリラ豪雨と同じく、いつ・どこで発生しやすいかという予測が難しい現象です。

『都市型水害』について知っておきたいコト

都市型水害はどうして発生する?

河川から比較的離れた場所にある市街地で発生する『都市型水害』の原因のほとんどが、排水処理能力以上の雨によって起こる「内水氾濫」です。
アスファルトで舗装された道は、雨水を地下に通すことができず地表にたまりやすくなります。
また、河川の水がいっきに増量することで、排水路に水が押し戻されてしまう「バックウォーター現象」が起きることで、街のあちこちで水が溢れてしまいます。
2019年、台風19号によって神奈川県川崎市で発生した都市型水害では、付近を流れる多摩川の氾濫はなかったものの、付近の駅やマンションなどが浸水しました。
浸水地域に建つマンションでは、エレベーターだけでなく、水道やトイレなども使えなくなってしまいました。
今まで水害など一度もなかった、という人々の声にも注目が集まり、都市型水害が及ぼす街へのダメージが世間へと広がりました。

どんな場所で起こりやすい?

・アスファルト、コンクリートで舗装されている道が多い地域
・河川の近く、堤防を隔てて少し離れた地域
・くぼ地、河川より低い地域
・排水溝、排水路がたくさん整備されている
・マンホール付近

『都市型水害』に備えるために

年々「梅雨」以外にも豪雨が発生しやすい時期が多くなってきています。
いつ起こるかわからない都市型水害に備えるため、活用したいのがハザードマップ。
水害などの被害想定地域や避難場所などがまとめられた地図で、紙の地図・アプリ・webなどで確認できます。
住んでいる場所、通勤・通学ルートなど、自分や家族が行動する場所の〝危険度〟をチェックしておくことは重要です。

情報は早めにキャッチ、〝まだ大丈夫〟のタイミングで行動する

ゲリラ豪雨や線状降水帯は、通常の大雨や台風と違って予測がつきにくいもの。
しかし、ここ数年で雨雲レーダーの活用や、早めの避難を呼びかけるテレビ・ラジオ放送など、雨の被害に対する情報発信が多くなってきています。
小さな子どもや高齢者など、すぐに行動することが難しい状況の場合、早めに情報をキャッチすることが重要です。
〝まだ大丈夫〟と思える段階で、呼びかけや避難を行うようにしましょう。

まずは避難、そして危険な場所を知ろう

集中豪雨など、雨による浸水被害の予報が出た時はまず避難すること。
雨のなかの移動はとくに危険なので早めの行動が重要です。
自宅、お店、学校、職場など建物のなかで、雨がやみ安全が確認できるまで避難しましょう。
地下など低い場所は避け、できるだけ2階以上の高さの部屋に留まります。
車に乗っている時は、速やかに地下以外の駐車所などに停車することをオススメします。

・アンダーパス
・道路沿いの排水溝
・いつもは浅い状態の排水路
・マンホール付近
・地下室、地下鉄、地下街、地下駐車場
・浸水して足元がよく見えない状態の道

などは、特に危険な場所です。
浸水が足首程度でも、水圧で車や家のドアが開かなくなってしまうことも。
危険な場所には決して近づかないようにしましょう。

いざという時のための、ちょっとした備え

都市型水害で受ける被害の原因は、ほとんどが浸水被害です。
浸水被害はニュースで流れているような、道路が川になったような状態だけではありません。
小規模な豪雨のあとでも、身近な「こんな場所で?」の被害が起こらないように、気を付けたいポイントや用意してると便利なアイテムをチェックしてみましょう。

身近の排水口のゴミをチェック

ベランダや玄関周り、雨どいなど、家周りの排水口にゴミが溜まっていないかチェックしておきましょう。
とくにベランダはゴミが溜まっていたせいで排水できず、雨が部屋のほうに浸水してしまう可能性も。梅雨や台風シーズンの前には気を付けておきたい場所です。

溝スッキリホーキ(短柄)

テラモトで販売している溝スッキリホーキ(短柄)は、マンション通路やベランダの溝をすっきりお掃除できるホーキです。スリムな横幅約9cmで、お掃除しづらい箇所もストレスなくお掃除できます。
溝スッキリホーキ(短柄)
※製品ページ:溝スッキリホーキ(短柄)

2Wayチリトリ

テラモトで販売している2Wayチリトリは、ベランダの溝やU字溝の砂埃もカンタンに集められるチリトリです。縦横両方使える2Way仕様で、通常の掃き掃除にも溝のお掃除にも使えます。
2Wayチリトリ
※製品ページ:2Wayチリトリ

あると便利な簡易防水堤

浸水を防ぐものとして浮かぶのは、土や砂が入れられた「土のう」。
ですが、家庭でも手軽に使える防水堤があります。

ウォーターバスター

テラモトで販売しているウォーターバスターは、大きさは約50センチ程度で重さも軽く、見た目は薄い枕やヨガマットのように見えますが、
水を吸うと90秒で一気に膨らみます。大雨の時に玄関や窓付近に置いておくことで、室内への浸水を軽減できます。
災害時以外にも、水漏れや雨漏りなどの対処に利用できる便利な一品です。
ウォーターバスター
※製品ページ:ウォーターバスター

都市型水害は、どこに住んでいても「起こるかもしれない」災害のひとつ。
知る・情報をキャッチする・備えるの3つが大事です。

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