TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

除菌マットの意味と効果。玄関などの設置場所と、除菌効果アップ方法
2021.06.02 業界コラム

ウイルス(イメージです)

withコロナ時代の新しい暮らしの中で、手指消毒やマスクの着用は常識になりました。
一方、靴底の除菌は見過ごされる傾向にあります。米疾病対策センターは靴底に付着したウイルスのリスクを示唆しており、ビジネスシーンにおいては除菌マットの設置効果について、にわかに注目が集まっています。
そこで本記事では除菌マットの概要や効果について、テラモトが提供する「トータル感染対策ソリューション」の情報を交えて解説します。

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除菌マットとは

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除菌マットとは、その名の通り、除菌機能が付いたマットです。施設のエントランスや自宅の玄関ドア前に設置することで、靴底の除菌ないしは除塵を行います。ここでは除菌マットの概要に触れますが、まずはその前段階として「除菌」の定義を解説します。

そもそも除菌ってなに?

新型コロナウイルスが蔓延してから、以前よりも「除菌」という言葉がよく聞かれるようになりました。除菌は、ある対象から菌を取り除き、全体数を減らすことを指します。例えば、シートでテーブルを拭いたり、手を流水で洗うことがそれに該当します。
一般的には「消毒」も同じような意味で使われることがありますが、厳密には異なる用語です。消毒とは菌を退治したり取り除くことで「無毒化」することです。一見すると除菌と同じような意味に思えるかもしれませんが、消毒は感染力を無くしたり、害のない程度まで減らすことを目的としてます。要するに、除菌は菌の全体数を減らすことを指す一方で、消毒は菌数そのものよりも人間に害のない状態にすることを示します。

除菌マットの概要

除菌マットとは除菌液を浸透させたマットで、靴底の有害菌を取り除く製品です。構造としては、マット部分に染み込んだ除菌液が靴底の汚れや菌類(黄色ブドウ球菌やカビ類など)をまとめて取り除きます。
なお、弊社のように専用の除菌液を直接マットに注ぐタイプもあれば、市販の除菌・消毒スプレーをマットに噴射するタイプもあります。
ちなみに除菌液は数リットル注ぐ場合もありますが、周囲のマット枠(ゴム)が液漏れを防止します。実際の利用シーンとしては以下が挙げられます。

■除菌マット利用シーンの一例
・ご家庭の玄関
・飲食店の出入り口
・病院やクリニックのエントランス
・介護施設の出入り口
・保育施設の出入り口
・学校の玄関

除菌マットを設置するだけでも効果的ですが、併せて吸水マットを設置すると更に衛生的です。
除菌マットのすぐ傍に吸水マットを置くことで、除菌液で濡れた靴底を迅速に拭き取ることが可能になります。感染対策の優先度が高い場合には、テラモトの「吸水マットシリーズ」もご覧ください。

※関連ページ:雨天マット特集

除菌マットの効果とメリット

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除菌マットのメリットは有害菌、ウイルスの侵入を事前に食い止められるところです。手指消毒や共用部分の除菌でも接触感染のリスクは下がりますが、そもそもの侵入経路を断とうという発想です。
除菌マットのメリットを深堀しつつ、靴底の除菌が重要視されるようになった背景を解説します。

除菌マットのニーズが高まった背景

冒頭で除菌マットのメリットを概説しましたが、実は厚生労働省では靴底の感染対策を促すような呼びかけはありません(※)。
実際に「新型コロナウイルス感染症に対する感染管理」という資料中では、(医療機関での)感染予防策として、靴底まで消毒する必要はないとしています。むしろ手順を増やすことで、肝心な手指消毒がおろそかになることを危惧しています。
それにも関わらず、足元の感染対策が注目を浴び初めている理由として、アメリカ疾病対策センター(CDC)の研究があげられます。

◼️CDCの新型コロナウイルスに関する研究
・研究内容
中国の病院内で行われた研究。空気とモノの表面(床、パソコンのマウス、ゴミ箱、手すり)にどれだけの新型コロナウイルスが存在するのか調査した。

・研究結果
陽性率が特に高かったのが「床」。コロナの患者が立ち入らない薬局の床でも同様に陽性率が高かった。この結果から医療従事者の靴底はウイルスを運んでしまう恐れがあることが示唆された。

以上が本研究の概要です。あくまで病院内での結果ではありますが、これを受けてか一部の飲食店や病院などは靴底からの感染リスクを考慮し、除菌マットの導入を進めているのです。

※2021年5月現在の情報となります。最新の感染対策に関しては厚生労働省のHPをご確認下さい。

自宅に除菌マットを導入するメリット

公共施設で除菌マットの導入が進む一方で、ご家庭に設置されている方はほとんどいないのではないでしょうか。除菌マットのメリットは新型コロナに限らず各種の有害菌、ほこり等を持ち込まないことにあります。そのため、自宅玄関へ設置すれば衛生環境が改善されます。カビ類の繁殖が抑えられますし、除塵効果もあるので、単純に玄関が汚れにくくなることでしょう。
事業者の方はもちろん、自宅の住環境改善に関心がある方は除菌マットの導入を検討しても良いかも知れません。

※出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症に対する感染管理

除菌マットの製品と除菌液

弊社の除菌マットシリーズは専用の除菌液(後述)を浸透させ、靴底を除菌します。施設の出入り口に設置し、踏んでもらうだけで、屋外から菌の侵入を防げます。ここでは除菌マットシリーズの中の3種類をご紹介します。

1.除菌マット


スタンダードな除菌マットです。ウレタンスポンジの上に芝状マットが乗っており、除菌と除塵が一度に行えることが特長です。

2.除菌マット ケミタングルFB


表面が細かいコイル状になっており、素足でも踏み心地が良いマットです。抗菌・防カビ・防藻剤が入っています。

3.除菌マット テラシック


細かい繊維(原着ポリプロピレン)によって靴底の汚れを除去します。通常の除菌マットと比べて除菌液を浸透させる量は少ないですが、お値段は半分ほどとなっています。

除菌液

弊社では除菌マット専用の除菌液「除菌マット専用液」を販売しています。液性は弱酸性~中性で、大腸菌・黄色ブドウ球菌、カビ類の除菌に効果的です。上の除菌マットに原液のまま注いで使います。特徴的なのは「ジェミニ型除菌剤」を採用していることです。これはpH濃度の変化などがあっても、除菌活性が変化しない、すなわち品質が劣化しにくいという強みがあります。
※浸透させる除菌液の量はマットの種類によって異なるので、注ぐ前にご注意ください。除菌マットは約4リットル、ケミタングルFBが約1リットル、テラシックが約1.5リットルです。
なお、他にも類似商品として「テラモト除菌洗浄液」がありますが、こちらは除菌マットだけでなくドアノブ・テーブルなどの洗浄にも使えます。
テラモト除菌洗浄液の液性は弱アルカリ性です。共用部分の消毒は感染対策の基本なので、これ1つで足元の除菌と接触感染の予防に活用できます。
除菌剤としては、新型コロナウイルスに有効と判断された界面活性剤、塩化ベンザルコニウム・アルキルアミンオキシドをそれぞれ0.05%以上配合されています。

※関連ページ:除菌・制菌マット

玄関の除菌マットで感染症リスク減少を狙う

今回は除菌マットの概要や「除菌」そのものの定義などを解説しました。
靴底の除菌は手指の消毒ほど一般化してはいないものの、既に一部の飲食店やクリニック等が、新型コロナウイルス対策として活用し始めています。
また、大腸菌や黄色ブドウ球菌、カビなどに有効なので、衛生環境の改善に貢献できるのは間違いありません。
除塵機能も併せ持つので、見た目の清潔感もアップします。ご興味あれば弊社カタログをご覧ください。

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