TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

【SDGs】ゴミ袋をめぐる環境問題。廃材資源や生分解性原料などの試みとは
2022.03.02 業界コラム

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近年世界中で気候変動や地球温暖化といった環境問題に対する取り組みが盛んになっています。特にヨーロッパを中心にプラスチックの規制や原料に使用されている成分の指定など、厳しい動きが活発化しています。
日本でもSDGsやESGなどの言葉がよく用いられるようになり、環境問題に取り組む企業が増えてきました。そんな中、プラスチックを利用しているゴミ袋も注目されるようになり、民間企業で様々な試みが行われています。
ここではゴミ袋をめぐる環境問題から、環境に配慮したおすすめのゴミ袋まで紹介していきますのでぜひご確認してください。

※おすすめ記事1:清掃・掃除の視点で考える。SDGsのゴミ問題で企業や個人ができることとは
※おすすめ記事2:いま知っておきたい、『SDGs(エスディージーズ)』 ――よりよい世界を目指す新しい考え方が、企業のあり方を変えてゆく

ゴミ袋をめぐる環境問題

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まずプラスチック製ゴミ袋がどのような環境問題を引き起こしているのかを確認していきましょう。環境省の「一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成30年度)について」によると、2018年度におけるプラスチックごみ総排出量は4,272万トン(東京ドーム約115杯分)でした。
プラスチックごみの内、ゴミ袋は0.5~0.6%程度を占めると言われています。つまり、日本全体でゴミ袋は年間約26万トン程度排出されている計算です。

※出典:環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成30年度)について

生産時に排出される二酸化炭素

環境問題について研究しているアメリカの非営利組織CIEL(Center for International Environmental Law)が発表した、プラスチックによる二酸化炭素排出量に関する資料では、「プラスチック1万トンの生産によって二酸化炭素が1.89万トン排出される」と述べられています。
これらのことから、プラスチック製ゴミ袋の生産だけでも日本では年間約49.2万トンもの二酸化炭素が排出されていると推測されます。

また、二酸化炭素を1トン吸収するには十分に成長した杉の木71本で1年間かける必要があると言われています。つまり、プラスチック製ゴミ袋の生産によって排出された二酸化炭素を吸収するには、単純計算で杉の木が約3,500万本必要となるでしょう。
二酸化炭素は温室効果ガスともいわれており、地球温暖化の原因とされています。
当然、ゴミ袋はプラスチックごみの中でもほんの一部にすぎませんが、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を大量に排出しているのは見過ごせません。

※出典:CIEL「Plastic & Climate: The Hidden Costs of a Plastic Planet」

廃棄時に排出される二酸化炭素

ゴミ袋として使用された後は当然、中の廃棄物とともに処分されます。燃えるゴミとして処分された際には、ゴミ袋もまとめて焼却処分されるでしょう。
しかし、中に入っている廃棄物と違い、ゴミ袋は石油を原料としたプラスチックです。そのため、石油が燃焼されることによって、二酸化炭素を排出してしまいます。
このようにゴミ袋は生産時だけでなく、廃棄時にも二酸化炭素を排出してしまうのです。

埋め立てることによって、土壌汚染が進行

生ゴミやガラス類といった燃やせず、リサイクルもできないゴミは埋め立てゴミとして処分されます。この時にプラスチック製ゴミ袋を使用していたならば、一緒に土の中に埋められるでしょう。
しかし、内部のゴミとは違い、石油を原料としたプラスチック製ゴミ袋は微生物によって分解されません。そのため、細かい小さなプラスチック破片となっていつまでも土壌に残り続けます。
これによって土壌は汚染された状態となり、ミミズや微生物、植物といった生態系に欠かせない生き物たちが生存できない環境となってしまうのです。

ゴミ袋の課題

このように、プラスチック製ゴミ袋は生産時や廃棄時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出し、埋め立てゴミとして廃棄することで土壌を汚染しています。
とはいえ、プラスチック製のゴミ袋は、ゴミを排出する私たちにとっても、ゴミを収集し廃棄する業者にとっても必要なものです。衛生面や効率を考えても、私たちの生活からゴミ袋を欠かすことはできないでしょう。
つまり、ゴミ袋にとって解決すべき課題は以下の3つに絞られます。

・生産時に二酸化炭素を排出しない
・廃棄時に二酸化炭素を排出しない
・土の中に埋め立てても、土壌を汚染しない

課題を受けて民間企業の取り組み

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ゴミ袋が抱える課題を解決すべく、民間企業が様々な素材のゴミ袋を開発しています。それぞれのプラスチックの特徴と、どのように課題を解決しているのか、それぞれ具体的に確認していきましょう。

バイオマスプラスチック

バイオマスプラスチックはその名の通り、プラスチックの原料にバイオマスを利用しているものを指します。
バイオマスとは廃棄物や植物、作物といった生物由来の有機資源のうち、石油や石炭といった化石資源を除いたものです。特に植物や作物系のバイオマス資源は、水や太陽光によって成長するため、持続可能な再生可能エネルギーとしても注目されています。
また、これらのバイオマス資源は成長時に空気中の二酸化炭素を吸収します。そのため、バイオマスプラスチックを利用したゴミ袋を燃やして二酸化炭素を排出しても、新たに成長するバイオマス資源によって吸収され、大気中の二酸化炭素濃度が上昇しません。
燃えるゴミに使用するゴミ袋は必ず燃やされてしまうため、ゴミ袋の材料にバイオマスプラスチックを利用するのは理にかなっていると言えるでしょう。

再生原料プラスチック

再生原料プラスチックとはリサイクルされたプラスチックを原料に使用しているものを指します。先述したようにプラスチックは生産するにも廃棄するにも、二酸化炭素を排出してしまいます。
これはゴミ袋だけに関わらず、どの用途に使用されるプラスチックでも言えることです。そこで、プラスチックの生産時・廃棄時における二酸化炭素排出量を減らす方法として、リサイクルが挙げられます。
特にプラスチックをリサイクルして、新たに別のリサイクルを製造する手法は、生産時・廃棄時の二酸化炭素排出量を同時に削減できるとして、世界でも注目されています。
ゴミ袋は私たちの生活に欠かせないものでもあるため、生産時の二酸化炭素排出量を減らす取り組みは非常に重要であると言えるでしょう。

生分解性プラスチック

生分解性プラスチックとは湿度や微生物など特定の条件が揃うと、水と二酸化炭素にまで完全に分解されるものを指します。プラスチックの成分でも分子レベルで分解されるため、自然への悪影響をなくす効果が期待されています。
ゴミの中には燃焼もリサイクルもできないため、埋め立て処分するしかない廃棄物も存在します。埋め立て処分するゴミに、生分解性プラスチックによって製造されたゴミ袋を使用することによって、衛生面にも環境にも優しい廃棄物処理を実現できます。

テラモトの実施する取り組み

このようにゴミ袋が抱える課題を解決するため、民間企業によって様々な原料が開発されています。テラモトでも環境問題に対してアプローチできるゴミ袋を販売しています。
こちらのゴミ袋を使用することで、通常の石油原料プラスチックによるゴミ袋を使用するよりも、環境への悪影響を抑えることができるでしょう。

エコ再生100%ゴミ袋

テラモトが販売している「エコ再生100%ゴミ袋」は、弊社工場や物流で発生したプラスチックごみをリサイクルして原料に使用しています。また、100%再生原料であるため、環境問題に対して取り組んでいる企業やSDGsに対して前向きな企業にもおすすめです。

屋内外の小型業務用ゴミ袋として使用できる70Lと、中型業務用ゴミ袋として使用できる90Lの2サイズで展開しています。再生原料100%とはいえ、破れにくい素材となっているため安心してご利用いただけます。(※鋭い突起のある重量物を入れると、材質上破れることがあります)
グリーン購入法にも適合している製品ですので、ゴミ袋を探している自治体の方もぜひ購入を検討してみてください。
エコ再生100%ゴミ袋
※関連商品:エコ再生100%ゴミ袋(10枚入×30冊) 70L

ゴミ袋にもこだわり、環境への影響を最小限にとどめよう

ゴミ袋は私たちの生活に根付き、衛生面を考えても欠かすことはできません。しかし、ゴミ袋による環境への影響は大きく、決して無視はできないでしょう。
環境問題に対して前向きに取り組んでおり、ゴミ袋も地球にやさしいものへと代替する際には、今回紹介したプラスチック素材が使用されているか確認してみましょう。
もし、どのようなゴミ袋を採用するか悩んでいるならば、テラモトの「エコ再生100%ゴミ袋」の利用をご検討ください。