TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

新しい暮らし、働き方のなかで、身近になったDX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
2023.06.07 商品紹介コラム 業界コラム

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コロナ禍から始まった緊急事態宣言、そして感染症対策とともに“普通の暮らし”を取り戻しつつwithコロナ時代。
ここ数年で社会のカタチは大きく変わりました。
そしてコロナ禍は、以前から少しずつ始まっていた、社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)を一気に推進させました。

DXとは、一体どんな変化でしょう?
聞き慣れない言葉ですが、実はどんな人の暮らしや働き方にとっても、大変身近なものなのです。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、一体どんなもの?

デジタルトランスフォーメーションとは、「情報(デジタル)技術が社会に浸透することで、人々の生活をあらゆる面でより良いものへ変化させる」という意味を持っています。
日本語に直訳すると「デジタル変革」、ビジネス用語では「DX(ディーエックス)」と表記されることが多いです。
この言葉が生まれたのは2004年。
スウェーデンのウメオ大学教授エリック・ストルターマンが論文のなかで提唱した考え方です。
2022年には、日本のDX化の現状に合わせて、社会・公共・民間の3つのレベルに分けて、より具体的な定義も提唱されています。

日本のDXの始まり

日本でDXが本格的に取り上げられたのは、2018年12月、経済産業省が発表した「産業界におけるデジタルトランスフォーメーションの推進」です。
産業界をはじめとしたビジネス環境は、日々激しく変化を続けています。
これまでのビジネスモデルをより良いものに変えてゆくために、情報(デジタル)やデジタル技術(AI、IoT)を活用、推進していくこと。
DXは業務やサービス・製品の向上・効率化だけでなく、各企業同士の競争力強化を目的としています。
経済産業省のレポートでは、日本企業のDXが進まなかった場合、2025年以降、1年間で最大で12兆円もの損失が生じる可能性があると予測しています。

似ているけど違う、“IT化”と“DX”

情報やデジタル技術の活用というと、今までは「IT化」が代表的なものでした。
IT化はパソコンソフトの普及やネットワーク(インターネット)の向上で、2000年代からいっきに社会へ広がりました。
IT化は、業務の効率化・品質向上・コスト削減のために役立っています。
今まで手書きだった書類や帳簿を簡単にパソコンソフトで作る、プログラミングで細かな動きを設定した機械で製品を作るなど、様々な業種でIT化は活用されています。
DXは、その更に一歩先をいくもので、ビジネスモデルやプロセスを変化させていくものです。

DXの大きな特徴のひとつは、情報(データ)を活かすことです。
業務や製品、サービスにはさまざまな情報がつまっています。
日々の暮らしのなかで、人はたくさんの情報を発信しています。
DXはそういった情報をインターネットを通じて集め、AIによって分析し、業務の効率化やサービス・製品の向上に活かしていきます。

実はたくさんある、生活のなかのDX

家に「おこもり」が多くなったり、感染症対策が必要な生活スタイルのなかで、DXはとても身近なものになっています。そのなかでも、暮らしのなかで見かけるDXの代表的なものを、一部紹介します。

“あなたにオススメ”をピックアップして、売上向上

大手通販サイトなどを利用すると、「あなたにおすすめの商品」や「一緒に購入されている商品」が表示されることがあります。
消費者のデータや購入パターンから分析したおすすめは、実際に売上向上へつながりました。

次は何を観る? たくさんの中から選ぶストレスを解消

ここ数年で広まったサブスクリプションサービス(定額制コンテンツ配信サービス)。
映画や音楽、漫画といったコンテンツが、場所や時間を問わず楽しめます。一方でコンテンツが大量すぎて“選ぶこと”にストレスを感じてしまうことも。
そこで、検索・視聴データから好みに合わせたものをピックアップして、視聴者を飽きさせないシステムになっています。

セルフレジはいくつもの業務を効率化

コンビニエンスストアからスーパー、病院など様々な場所で「お会計」をするために必要なレジ。
これまでは店員がレジで商品のバーコードを読み取り、購入者からお金を受け取っておつりを渡すという流れでした。
ここ数年で普及したセルフレジでは、主にお金の受け渡しを全て購入者の手で行います。
また、バーコード読み取りから支払いまで全て購入者自身で行うフルセルフレジもあります。
レジ業務で一番重要なのは、やりとりする金額の間違いをなくすこと。
そして締め業務といって、決められた時間に売上データとレジ内の金額を照らし合わせることです。
セルフレジでは、この大変な業務を効率化できます。

タブレット注文でコスト削減+人出不足をカバー

居酒屋やレストランなど、多くの飲食店で取り入れられているのが、タブレット注文です。
従来のフロアスタッフを呼んで注文するスタイルから、各テーブルに置かれたタブレットから注文を送信する方法を取り入れる店舗が多くなっています。
フロアスタッフの人手不足をカバーするために、タブレット注文方式は大変役立っています。

DXが、社会のさまざまな課題を解決するために求められている

DXの推進が求められるもうひとつの側面――それは現在の日本が抱えている大きな課題に関係しています。
ここ数年、日本は少子化・コロナ禍の影響などで、労働人口が低下傾向にあります。
どの分野でも全体的に人出不足となっています。

配膳ロボット

レストランなどの飲食店で、注文された料理をテーブルに運ぶ役目を担うロボット。
親しみやすい猫型のものや、笑顔を表示するなどデザインにもこだわっているものが多く見られます。
使用する店舗のデータを分析し、より効率的に動くように設定することが可能な機種もあるそうです。
配膳ロボットは飲食業界の人手不足を解決するだけでなく、接客スタッフのストレス軽減にも役立っているという声もあがっています。

清掃・メンテナンスの効率化

オフィスビルや商業・公共施設、交通機関など、ビルメンテナンス業務が必要とされる場所は数多くあります。
とくに感染症対策を行う上で欠かせないのは清掃業務。
しかしこの業種も、年々スタッフの高齢化や人手不足に悩まされています。
そこで、ゴミ箱に捨てられたゴミの量や、トイレの利用率などをセンサーで計測し、清掃するタイミングを効率的に行うサービスがあります。
どのフロアがどの時間によく使われているのかを分析して、清掃スタッフの配置を予測することで人員不足を解決することができます。

TERAS PLACE-テラスプレイス-

テラモトが提供する「TERAS PLACE-テラスプレイス-」は、トイレの利用状況の可視化とデータ収集・分析などが可能なデジタルツールです。トイレ内にセンサーを設置しBluetoothでクラウドサービスと連携することで、パソコンやタブレットなどのWeb管理画面で利用状況の把握が可能。さらに日・時間ごとの稼働状況の分析もできるので、柔軟な巡回清掃の計画立案にも役立ちます。
TERAS PLACE
※関連ページ:TERAS PLACE-テラスプレイス-

TERAS BOX-テラスボックス-

テラモトが提供する「TERAS BOX-テラスプボックス-」は、ゴミ箱の容量などを感知するセンサーを配置してタブレット端末などでリアルタイムに確認できます。清掃スタッフにタブレット端末を持たせることで、効率の良い収集ルートの構築に役立つだけでなく、イレギュラーでゴミ箱が満杯になった際にも素早く回収できるのでトラブルの防止につながります。
TERASBOX
※関連ページ:TERAS BOX -テラスボックス‐

コロナ禍の感染症対策をきっかけに、新しい生活様式や働き方が根付いていったここ数年。
そして日本が抱える大きな課題、人手不足を解決するために、DXは欠かせないものとなっています。

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