TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

【保存版】形状、素材、生地など。ホテル業界人なら知っておくべきベッドシーツ種類をまとめて解説!
2019.10.30 ホテル全コラム ホテル豆知識 業界コラム

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客室清掃に欠かせないなのがベッドメイクであり、ベッドシーツです。
ホテルだけではなく、和室で敷布団を使っている旅館でも敷布団にはシーツをかぶせるので、客室清掃だけでなくホテル業界に携わる多く人にとって関係深い寝具ではないでしょうか。

ここではベッドシーツの形状、素材、生地等の種類を紹介していきます。
それぞれのベッドシーツによって特性が異なり、扱い方にも違いがあるので普段の業務に役立ててください。

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ベッドシーツ5種類の特徴

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まずはベッドシーツの形状別に、それぞれの特徴を簡単に説明します。

名称 形状 特徴
フラットシーツ いわゆる「布状」 一枚の布なので多用途に使いやすく、洗濯やアイロンがけも楽
ボックスシーツ 大きな袋状になっていて、袋の口部分にゴムが入っている マットレスにかぶせて使う。ずれにくい
フィットシーツ 平べったいボックスシーツ 敷布団に使う。ずれにくい
ポケットシーツ シーツの片方の端がポケット状になっている ポケットに敷布団の端を入れて使う
ファスナーシーツ 袋状になったシーツにファスナーが付いている ファスナーで敷布団を固定するので、ほぼずれない

フラットシーツ

名前の通り「フラット」で、一枚の布のような見た目のシーツです。単純な形状ですが、敷布団にもベッドのマットレスにも使えて簡単に着脱ができます。
また、洗濯しやすくたたみやすいといった部分もメリットです。

一方で、寝ているときにずれやすいというデメリットがあります。着脱が簡単とはいえ、ずれないようにしっかりと固定させるにはある程度の手間がかかります。

ボックスシーツ

大きな袋状のシーツで、袋の入り口に当たる部分にはゴムが入っており、敷布団やマットレスをシーツですっぽりと覆って使います。
覆った後はゴムの部分が人の寝る部分の反対側、つまりベッドの裏や床の方に来るように敷布団やマットレスを置きます。
メリットは着脱の簡単さと、ずれにくいことです。

一方で、コツを覚えるまではたたみづらいことや、袋状になっているので洗濯にやや難があることがデメリットです。
また、マットレスをベッドに埋め込むタイプの寝具の場合、着脱時にマットレスを持ち上げる必要があるので、高齢者や女性のなかには使い勝手が悪いと感じる人がいるかもしれません。

フィットシーツ

厚みのないボックスシーツをフィットシーツと呼びます。その名の通り、敷布団にしっかりフィットしてずれにくいことがポイントです。
マットレスに使えないのが難点ですが、敷布団用としてはとても利便性が高いシートです。

ポケットシーツ

シーツの片方あるいは両方の端がポケット状になっており、そこに敷布団の端を入れて使います。
マットレスに不向きな反面、敷布団には簡単に着脱可能です。
ポケットに入れている部分は固定されるのでずれにくいですが、それ以外の部分はずれることがあるのが欠点です。

ファスナーシーツ

袋状になっていて、すっぽりと敷布団を入れてしまうタイプのシーツです。
入れた後はファスナーで口を閉じます。シーツがほぼずれないのが利点ですが、着脱に時間がかかるのが最大の欠点です。
部屋数が多く客室清掃に時間のかかるホテルや旅館には不向きだという意見もあります。

ベッドシーツの代表的な6つの素材

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続いてはベッドシーツの素材について学んでいきましょう。
代表的な素材は以下の6つです。

素材名 特徴
綿(コットン) 最も一般的
吸湿性や肌触りが良い
品質に差がある
麻(リネン等) リネン、ラミー、ヘンプ等の種類があり、それぞれ特徴がある
リネンはひんやり感があって肌触りも良い
絹(シルク) 肌触りが良く光沢がある
水分を含むとベトつくことも
ポリエステル 安価で丈夫かつシワがつきにくい
乾きやすいが吸湿性に難がある
レーヨン 吸湿性が良く熱伝導が高い
接触冷感素材として使われることも
テンセル®(リヨセル) 毛羽立ちやすいこととやや高価な点に目をつぶれば非常に優秀

綿

肌触りの良さ、吸湿性の良さ、洗濯のしやすさ等から広く使われている素材です。
その一方で品質はまちまちで、安価すぎるものは寝心地が悪く糸くずも出やすいのが難点です。

高品質なものは非常に寝心地も良くメンテナンスもしやすいうえに頑丈なので、導入している種類やメーカーによってホテル関係者の評価が分かれる素材といえるでしょう。

麻というとゴワゴワしているイメージがありますが、「リネン」という種類のものは繊維が細いので柔らかく、吸汗性も良いのが特徴です。
触るとひんやりしているので、夏季に使われることもあります。

つるつるして光沢があり高級感のあるシルクですが、汗をかくと肌にペタッと張り付くような感じが出てしまいます。
また、家庭用の洗濯機等では洗えないことも多く、メンテナンス性に問題があります。
絹をシーツに使う場合は耐久性のある「22匁」以上がおすすめです。
「匁」とは重さの単位で、これが大きいほど密度が高いことを示します。

ポリエステル

ポリエステル製品は様々な用途に加工されており、冷感シーツや保温シーツにも使われています。
吸水性などにデメリットはあるものの、用途に応じて選択すれば決して悪くない素材です。

レーヨン

木材パルプから作られており、肌触り・吸湿性ともに良好です。
接触冷感シーツなどに使われています。
しかし水分を含むと糸が太くなり、糸同士が引っ張り合うため縮みやすい素材でもあります。また、摩擦に弱くシワになりやすいのもデメリットです。

テンセル®(リヨセル)

こちらは木材の中でも、特にユーカリから作られる繊維です。
摩擦に弱くて毛羽立ちやすい以外は、肌触りも吸湿性も良い素材です。
濡れた状態での摩擦には特に弱いため、洗濯には注意が必要です。

ベッドシーツの5つの生地

最後に生地について確認していきましょう。

名称 特徴
平織、綾織、サテン織り それぞれ肌触りや耐久性が違うので後述
しじら織り(サッカー生地) あえてデコボコになるよう仕上がった生地
肌に触れる面積が少ないので肌にくっつきにくい
パイル生地 表面がタオルのようになっている生地
吸湿性に富む
ガーゼ生地 目の粗い生地を重ねてガーゼ状にした生地
通気性が良い
マイヤー起毛 化学繊維を毛羽立たせたもの
ふわっとして暖かいが吸水性に難あり

平織、綾織、サテン織り

これらは「織物の三原組織」と言われる織り方で、それぞれ以下の特徴を持ちます。

・平織…1本の縦糸に1本の横糸が交差する織り方。頑丈。
・綾織…縦糸2~3本ごとに横糸が通る織り方。平織とサテン織りの中間的特徴を持つ。
・サテン織り…縦糸と横糸の交差点が隣接しないように織る。肌触りは良いが摩擦に弱い。

しじら織り(サッカー生地)

表面をあえてデコボコさせた生地です。
肌との接触面が少なく張り付かないので快適と感じる人もいれば、デコボコの感触が苦手という

パイル生地

タオルのように表面の糸をループ状に加工した生地です。
見た目の通り寝汗の吸収に優れます。
毛足が長いと熱がこもりやすいので、季節によっては毛足の短いものが使われます。

ガーゼ生地

ガーゼのように目の粗い生地を重ねている生地です。
通気性は抜群で、ふわっと軽い質感です。
洗濯しても乾きやすいメリットがあります。

マイヤー起毛

化学繊維を起毛させた生地です。
起毛している関係で暖かいですが、汗を吸わないので蒸れてしまう可能性があるのが欠点です。
冬期にマットレスとシーツの間に挟む用途で使われることがあります。

ベッドシーツは奥が深い

一口にベッドシーツと言っても、形、素材、生地等で様々に分類ができます。
吸湿性があるものとそうでないもの、肌触りが良いものと難があるもの、洗濯しやすいものからしにくいものまであるので、客室清掃で取り扱う際には注意が必要です。
それぞれの違いを理解して扱うことで客室清掃時の心構えや実際の清掃方法も変わってくるかもしれません。
ぜひ特徴を頭に入れておいてください。

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