TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

アメニティ、ベッドシーツのデザインなど。客室の「こだわり」を知って、正しい清掃を
2020.02.26 ホテル関連商品ブランドサイト 業界コラム

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ホテルには様々な「こだわり」があります。
ここでは客室清掃員が知っておくべきホテルの「こだわり」について言及し、仕事をするために押さえるべきポイントなどを合わせて紹介していきます。
客室清掃に活かせる部分もたくさんあるので、ぜひお読みください。

※関連記事:プロなら絶対に知っておきたいホテル用語「ベッド・ルームタイプ」はこちら

ホテルの内装は快適性・統一感・清潔感にこだわり

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まずは多くのホテルがこだわる「快適性」「統一感」「清潔感」の3点について紹介します。

客室の快適性とは

快適性とは、簡単に言えば「お客様がいかに快適にホテルに滞在できるか」ということです。
「睡眠にあたって不都合はないか」、「エアコンが適切に作動して、寒すぎたり暑すぎたりしないか」などが、快適性に含まれます。
また、アメニティにおいても「動くときに邪魔になるものはないか?」、「洗面やお化粧をするのに不自由はないか?」という「使い勝手」も快適性のひとつのポイントといえるでしょう。
なお、ホテルに滞在するお客様は様々な目的で宿泊しています。
中には客室で書類仕事をしたり、ノートパソコンで仕事をしたりする方もいるでしょう。
そういったお客様にとっては、「椅子や机を長時間使っても疲れないか?」「机とコンセントはノートパソコンを使うために適切な位置にあるのか?」などが、快適性を判断するポイントになることもあるはずです。

客室の統一感とは

ホテルのブランドイメージやコンセプトなどがホテル全体で統一されていれば、統一感があるホテルといえます。
例えば、フロントが豪華なデザインにも関わらず客室の内装が貧相であれば「統一感を欠いている」といえるでしょう。
また、外観と建物内部の色使いがちぐはぐな場合も統一感がなく、外からホテルに入ったお客様が「イメージと違う……」と戸惑ってしまうおそれがあります。
デザイン面以外では、「素材」も統一感を出すために大切な要素です。
例えば豪華な客室に安っぽいタオルが用意されていたり、ラグジュアリーなベッドに汚れたベッドシーツが使われていたりすると、お客様ががっかりしてしまうかもしれません。
デザインという視覚的な部分だけでなく、素材の質感や触感も統一感に関わってくるのです。

客室の清潔感とは

簡単に言えば「そのホテルが清潔だと感じられるかどうか」です。
たとえ設備が古いホテルであっても、しっかりと清掃を行うことで「古いけれどしっかりと清掃されており、細かいところまでサービスが行き届いていそう」というプラスのイメージをお客様に持ってもらうことができるかもしれません。
反対に、設備が豪華なホテルであっても、ホコリやゴミが落ちていれば「なんだか汚くて、サービスが悪そう」という悪い印象を持たれてしまうおそれがあります。

ホテル内装の快適性と統一感のポイント

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快適性、統一感、清潔感について述べたところで、まずはそのうちの2つである「快適性」と「統一感」について、客室清掃員が意識すべき部分を解説します。

快適性を保つポイント

快適性については後で述べる「清潔感」にも関係しますが、例えば「布団がじっとりしていて快適に眠れない」、「お風呂に誰のものかわからない髪の毛が入室時からあって不快だ」という部分があれば、清潔感とともに快適性を損なっていると考えていいでしょう。
反対に、例えばベッドがフカフカで気持ち良い状態であり、不快なものが目に入らない状態であることがキープされていれば、その部分に関しては快適性をお客様に提供できていることになります。
また、照明が点灯しにくい、エアコンが機能しないなどの機械的なトラブルも快適性を損ねる要因となります。
客室清掃のときには照明やエアコンがしっかり機能するかを確認し、照明自体の清掃も忘れないようにしてください。
さらに、客室に染み付いた臭いも快適性を損なうポイントなので、何らの対策を打たなければなりません。
客室清掃員が設備の導入を判断できる機会は多くないかもしれませんが、導入された設備をしっかりと清掃し、不具合がないかの点検を行うことで、お客様にとって快適な客室を提供することができるはずです。

統一感を出すためのポイント

統一感はホテル全体のデザインやコンセプトに関わる問題であり、客室清掃員がホテルの内装やデザイン、アメニティ類の選択に意見できる機会はあまりないかもしれません。
客室清掃員としてできることは、「統一したサービス」の提供でしょう。
例えば、各客室清掃員が「この方が見栄えが良いはず」と思ってアメニティ類を配置すると、各部屋で統一性のないものになってしまい、サービスの質にムラが生じます。
反対に、一律の基準やマニュアルに従って仕事をすれば、均一なサービスとなり、ホテル全体として統一感を出すことができます。

生活感を消す「清潔感」は客室清掃員の腕の見せ所

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最も客室清掃員が力を発揮できるのが「清潔感」の実現です。客室清掃を考えたときに、1つのキーワードとなるのが「生活感」です。
お客様の中にはホテルを特別な空間だと思っていらっしゃる人が多くおられます。
そのようなお客様に客室で「生活感」を見せてしまうと、期待されていた「特別な雰囲気」を台無しにしてしまうおそれがあります。
では、どのようにすれば生活感を消して、清潔感をアピールできるのでしょうか。
そのポイントを次で解説しましょう。

「美しく揃える」ことが大事

様々なものを「美しく揃える」と、生活感のないモデルルームのような空間を演出できることがあります。
例えばクッションやピローの向きや角度を綺麗に揃えるだけでも、清掃のプロの手が入った美しさをアピールできるでしょう。
また、複数枚のタオルを置くときも、向きや折り目を揃えることで見栄えが良くなるほか、タオルかけに複数のタオルをかけるときは、長さや向きを揃えれば美しく見えます。
カーテンに関しても、ただ束ねるのではなくドレープ(ひだ)を揃えると生活感がなくなったように見える可能性が高くなります。
また、家庭では気にならないようなちょっとしたシーツのシワなども、ホテルにおいては「誰かが使った後=生活感」として認識されてしまうかもしれません。
家庭の掃除とは切り離して、プロとしての清掃を心がけてください。

水回りは念入りに

水回りは誰もが使うところでもあり、手を抜けないポイントでもあります。
掃除のときの水滴が少しでも残っていると、誰かが使った後のような感じが出て、生活感がにじみ出てくるかもしれません。
水滴を残さないように拭き取っても、今度は拭き跡や拭き筋が問題になるので、これらを残さないように念入りな掃除をしなければなりません。
また、水回りにはシャンプー、リンス、ボディソープなどに加え、アメニティ類も置く必要があります。
こういった物を適当に置いてしまうと生活感が出てしまう可能性があるので、美しく向きを揃えて丁寧に並べることが大切です。
水滴も拭き跡もなく、アメニティ類が整然と並べられた水回りには、一般人の掃除とは違った「プロの掃除による清潔感」がにじみ出るでしょう。

客室清掃員が最も貢献できるのは「清潔感」の演出

「清潔感」はホテルの印象を左右する要素です。
そのため客室清掃員は非常に重要な部分を任されていると言えます。
短時間で多くの客室を清掃しなければならないため、時間に追われることもあると思いますが、だからと言って1つ1つの部屋の清掃を疎かにしてはいけません。

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