TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

客室清掃だけじゃない。ホテル清掃の大浴場・宴会場・厨房などの掃除内容を解説
2019.09.10 業界コラム

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ホテル清掃というと客室清掃が真っ先に思い浮かべる人も多いと思います。
ホテルで利用客の目に入る場所は客室以外にもたくさんあります。どれだけ客室がきれいに清掃されていても、他の場所が汚れていてはホテル全体の印象が悪くなる恐れがあります。
また、お客さんが立ち入らない場所であっても衛生面を考えると清掃は非常に大切です。
このように、ホテルの質を保つためには、隅々までしっかりと清掃しなければいけません。ここではホテルの清掃場所および具体的な掃除内容についてまとめました。

ホテル清掃の「清掃場所」一覧

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ホテルには清掃するべき場所がたくさんあります。まずは、ほとんどのホテルに共通する清掃場所と具体的な清掃内容についてみていきましょう。

1.客室

 
ベッドメイクや床清掃、トイレ清掃、浴室清掃のほか、畳の隙間やテレビの裏、桟や襖などの見落としがちな汚れやホコリもしっかりと取り除きます。

2.大浴場

 
浴槽や床、イス、桶、鏡、シャワー、カランなどを丁寧に清掃します。浴槽の床は滑りやすく事故につながる可能性もあるため、必要に応じてノンスリップ施工を行う場合もあります。 

3.宴会場

 
床やテーブル、イスなどを清掃して汚れや食べかすなどを取り除きます。壁やシャンデリアなどの清掃も定期的に行います。

4.厨房

 
床、流し台、コンロ、作業台、冷蔵庫、電子レンジなどを清掃します。調理時に出た生ゴミなどがあるため、ゴキブリ対策は徹底する必要があります。ホテルを衛生的に保つために、非常に重要な清掃場所です。

5.トイレ

 
客室内のトイレはもちろん、公共トイレも清掃します。床や便器、扉、間仕切り、ドアノブなどを清掃して衛生的な環境を保つために除菌も行います。

6.洗面台周り

 
金属部分や鏡も含め、洗面台周りを清掃します。とくに、金属部分は手垢が付きやすいので丁寧に洗います。

7.エントランス

 
床や壁、テーブル、イス、オーナメント、シャンデリアなどを清掃します。

8.廊下

 
床や壁のほか、窓や鏡があればそれらも清掃します。

9.エレベーター

 
エレベーター内の床や壁、操作盤、ボタン、表示灯を清掃します。また、溝の汚れは扉が閉まらない状態にしてから取り除きます。

10.外回り

 
外回りはジュースの空き缶やタバコの吸い殻が捨てられていることが多いため、こまめに清掃してきれいな状態を保てるようにします。目に付きやすい部分はもちろんのこと、建物の裏側や駐車場もしっかりと清掃します。

利用者が長い時間を過ごす客室の清掃が重要なのはもちろんですが、イベントが開催される宴会場やリラックスしたひと時を楽しめる大浴場もきれいで心地の良い空間に保っておかなければいけません。さらに、「ホテルの顔」となる外回りやエントランスはホテルの第一印象を決める場所です。

このように、ホテルはそれぞれの場所が重要な役割を担っています。利用者に満足してもらうためには、隅々まできれいに清掃することが不可欠です。以下では、それぞれの清掃場所の具体的な作業例についてご紹介します。

大浴場・宴会場など客室清掃以外の清掃場所

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客室以外の清掃場所の中でも特に重要なのが、「大浴場」、「宴会場」、「厨房」です。清掃時には、それぞれの場所の特徴に合わせて作業を行う必要があります。

大浴場

一般的に、大浴場の清掃は「日常清掃」と「定期清掃」の2つに分けられます。
これは、大浴場は汚れの種類が多いためです。日常清掃だけでは対処しきれない汚れを定期清掃できれいに取り除いていきます。

大浴場の汚れで特に気になるのはシャンプーやボディーソープによる「ヌメリ」です。日常清掃では酸性洗剤を用いてヌメリを除却していきます。
アルカリ性洗剤で掃除して、十分に水で洗い流した後に酸性洗剤でこすり洗いをすることで、ヌメリがきれいに落ちます。なお、酸性洗剤での清掃は炭酸カルシウムや酸化鉄、黒い水垢などを落としたいときにも有効です。

そして、定期清掃では簡単には落ちない頑固な汚れに徹底的にアプローチします。
ただし、清掃方法を誤ると素材を傷めてしまう恐れがあるので注意しましょう。
例えば、酸性洗剤は大理石や御影石、鏡面仕上げには使用できません。またアルミ素材には強アルカリ性の洗剤は使えません。清掃を始める前に必ず確認するようにしましょう。

宴会場

宴会場は食べ物や飲み物による汚れが多く、特にビュッフェ形式の場合には通常の宴会よりも食べこぼしが多くなります。
そのため、汚れが定着しないうちに迅速に清掃作業に入らなければいけません。
床がカーペットの場合は、濡らしすぎて縮むことのないように注意しながら丁寧に作業していきましょう。
またシミなどがある場合は、手作業で一つ一つきれいにしていきます。

シャンデリアがある場合はシャンデリアクリーニングも必要です。まずは「毛ばたき」を使ってホコリを落としてから専用の洗剤を噴霧し、さらに水スプレーで汚れと洗剤を洗い流します。
なお、噴霧器を使用する場合もありますが、使えない場合はすべて手作業でクリーニングを行う必要があります。
洗い終わった後は、それぞれのパーツが見違えるほど輝くようになります。

厨房

食品や食材を取り扱う厨房は、ホテル内の衛生環境を保つために大切なポイントです。厨房の床や調理器具、作業台の清掃をするのはもちろんのこと、グリーストラップやドレンなども丁寧に洗浄します。特にグリーストラップは厨房内で最も汚れる場所のため、徹底的な作業を行う必要があります。
なお厨房にはさまざまな機器があり、取り扱い方法を間違うと重大な事故につながる恐れもあります。そのため、清掃に際して機器の移動や操作が必要な場合には、使い方を事前に確認しておきましょう。

客室清掃以外は業者に依頼することも

ホテルの清掃は、限られた時間内で完璧にこなさなければいけません。その一方で、特に大きなホテルではすべての場所の清掃に手が回らないケースもあります。そのため、客室清掃以外は業者に任せているというホテルは少なくありません。これもホテルの質を保つための1つの有効な方法だといえるでしょう。

客室清掃の業務内容

ここまで客室以外の場所の清掃についてご説明しましたが、客室清掃がホテル清掃の基本であることには変わりありません。ここでは、客室清掃の業務内容を「ベッドルーム」と「バスルーム」の2つに分けて簡単にご紹介します。

ベッドルーム

ベッドルームの清掃のポイントは「掃除機」、「ベッドメイク」、「家具などの拭き掃除」の3つです。掃除機をかけるときは、部屋の奥から手前に向かって行いましょう。また、ベッドメイク前に家具に洗剤を吹きかけておくと効率的に拭き掃除ができます。

バスルーム

バスルームの清掃は、バスタブ、トイレ、アメニティ、シンク・トイレの外側・シャワーヘッド・鏡の順序で行います。そして、最後にシャンプーなどの備品を補充します。臭いなどが発生するとクレームにつながりかねないので、シャワーカーテンが臭う場合は必ず取り替えるようにしましょう。

ホテル清掃はすべての場所を丁寧に行うことが大切

ホテル清掃では、客室を含めたすべての場所を丁寧に行うことが大切です。ちょっとした汚れが残っているだけでも、ホテルのイメージに影響してしまいかねません。短時間で汚れやホコリを完全に取り除いてピカピカにするのは簡単ではありませんが、しっかり清掃することで利用者の満足度およびホテルの評価アップにつながるといえるのではないでしょうか。